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 旧魚梁瀬森林鉄道(林鉄)の鉄橋を利用した県道安田東洋線の犬吠(いぬぼう)橋(北川村)が22日昼から通行止めになった。道路を支える鉄骨の一部が欠け落ち、落下の危険があるためだ。橋は馬路村の馬路地区と魚梁瀬地区を結ぶ生活道路に架かっており、住民は不便を強いられることになった。

 魚梁瀬地区には97世帯180人が暮らす。県道は仕事や日常生活に欠かせないルートで、安芸から馬路地区を経由して魚梁瀬を結ぶ高知東部交通の路線バスもこの道を通っている。普段は約16キロ、所用約30分ほどの道のりを、国道493号、55号を経由すると約68キロ、1時間50分ほどの大回りが必要になる。

 山あいを結ぶ県道は迂回(うかい)路がない区間が多い。しかも林鉄の遺構の橋やトンネルをそのまま道路に転用している箇所が目につく。犬吠橋も1924(大正13)年に林鉄用として架橋され、廃止後は道路に転用されたもので老朽化が進んでいたとみられる。

 馬路村の上治堂司村長は「魚梁…

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