情シスとして働く女子の仕事やライフスタイルに迫る、情シス女子シリーズ。今回登場するのは、ソーシャルアプリやモバイルコンテンツを手掛けるモバイルファクトリーの人事総務部に所属する前野桃子(まえの・ももこ)さんです。
「慎重派」という彼女は話し方が一つ一つが丁寧で、ハキハキとした明るい対応が印象的な、若さあふれるワーキングママです。そんな前野さんに、仕事やプライベートで感じる楽しみを語ってもらいました。
仕事での丁寧さや真摯な対応の一端を垣間見ることができました。
<前野桃子さんプロフィール>
人事総務部所属リーダー。大学時代は英米文学を専攻し、2009年に新卒でモバイルファクトリーに総合職で入社。着メロサイトの運用に従事した後、10年にシステム開発へ異動。その後産休に入り、12年に復帰。復帰後は開発推進室を経て、14年から人事総務部(情シス)に異動。プライベートでは5歳児の母でもあるワーキングママ情シス。
―― 入社後、最初の配属先は着メロサイトを運営する部署だったそうですね?
前野さん そうです。その部署で仕事をしているうちに「HTMLの小さな修正などは自分でもできそうだな」と思って、システム開発部に留学という形で籍を置くようになりました。その頃は主にタスク(業務)のふるい分けを行っていて、システム的な部分はシステム開発部に依頼して、自分で修正できるものは自分で修正していました。そして翌年に、システム開発部へ本格的に異動しました。そこで小さな修正やプログラミングの勉強をした後、出産のために1年半のお休みをもらいました。
―― もともとHTMLは詳しかったのですか?
前野さん 大学では全く関係がない学部だったのですが、中学校の時に趣味でホームページを作ったり、チャットルームを作ったりして友達と遊んでいたんです。だから、仕事で使うのも難しくはありませんでした。
―― 産休後に配属されたのは「開発推進室」ということですが、どんな部署でしたか?
前野さん 開発推進室は今はもうない部署ですが。配属された当時、会社ではプロジェクトごとにエンジニアを配置するという「プロジェクト制」をとっていました。その時、開発の人たちが知識を共有するために立ち上げたのが「開発推進室」です。その部署が解散になった後、人事総務部に異動して、そこで初めて情報システム担当として働き始めました。
―― 今はどんな業務をされているのですか?
前野さん アシスタントの人と2人体制で、社内のヘルプと社内で利用しているシステムの管理・運用をやっています。困ったときは、インフラチームに元情シスの人がいるので、その人に助言をもらいながら業務を進めています。
―― 情シスだからこその仕事の楽しさなどはありますか?
前野さん 最初に携わった着メロサイトの運用では、サービスを提供している相手が見えないし、反応がなかなかダイレクトには返ってこないんですね。それに比べて今の仕事は、相手が社内にいて、顔も分かりますし、困っている人を助けた時には直接「ありがとう」と言ってもらえるので、うれしいです。これは以前にはなかったやりがいですね。
―― 情シスならではの「大変さ」はありますか?
前野さん いろいろな人の意見を聞いて取りまとめをするとき、うまく意見をくみ取れているのかが分からないと大変だなと思います。多くの人の思惑の中で、1つにまとめなければいけないので、「思ったようにくみ取れていなかった……」と、後から反省することもあります。
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