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「一歩間違えば、大惨事」 米軍機墜落、沖縄県民に怒りと不安充満
「一歩間違えば、大惨事だ」「再発防止は口だけか」-。米戦闘機1機が沖縄近海に墜落した22日、沖縄県に住む市民の間では、繰り返される米軍の事件・事故に不安と怒りが充満した。
「米戦闘機の爆音が近づいてくると、自宅に落ちるかもしれないという恐怖を常に感じている」。嘉手納基地の北東約2キロの市街地に住む照屋秀伝さん(78)は事故の一報に表情を曇らせた。「日米両政府は再発防止と声高に言うが、市民の安全は気に留めていない」と怒りをあらわにした。
沖縄県の担当者は外務省から連絡を受けると、慌ただしく情報の収集と分析に当たった。23日には稲田朋美防衛相が沖縄県を初めて訪問する予定。県幹部は「沖縄が抱えている基地負担の重さをしっかり認識してもらう」と強調した。