マスメディアの役割をテーマにした座談会で話す、ジャーナリストの安田浩一さん(左端)ら=22日午後、大阪市 ヘイトスピーチに関する著書がある安田浩一さん(51)ら4人のノンフィクションライターが22日、「マスメディアが果たすべき役割」をテーマに大阪市内で座談会を開き、「記者が膨大な仕事量を抱えるようになり、立ち止まって考えることができなくなった」との問題意識を示した。
元神戸新聞記者の松本創さん(46)は、橋下徹前大阪市長が支持を広げた背景について「『劇場型政治』は出演者だけでは成り立たない」と述べ、報道する側の加担があったと強調。「記者が時間をかけて検証することができないのは、メディア全体の問題だ」と述べた。