久しぶりに早く起きた朝、山に漂う雲に異常を感じた。
(私の基準は、7時前に起きたことを早起きという)
カメラをもって見晴らしの良い高台に向かった。
真綿のような一団の雲は、だんだんと下がってきているようだ。
降りてくる雲に向かって車を走らせた。
下の写真のような状態で下に漂う雲は見たことがある。
平地まで降りてきた雲は、真っ白な綿あめのようになって家々をおおい始めた。
その家の人たちは「霧が濃いな」と思っているだろうか。
山の上から見るとどのように見えるのだろう。
下から見る雲を、上から見ると雲海と言う。
平地に漂う雲を霧と言うが、雲として形が見えるこれを
霧と言えないし、雲海とも表現したくない。
やわらかな子供の雲海が、晴れた地上で戯れたとでも言おうか。
朝の遅い私にとっては初めての経験だが、早起きの人から「時たま見るよ」と言われたら恥ずかしいことなのだが。