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一章
前回の「アンドロイドHM01」
私の名前は「HM01」
2030年8月31日にお世話兼歌姫アンドロイドとして世界中に販売され、愛されてきました。
しかし私達はあくまでアンドロイド。感情を持たないただの機械。感情を出すプログラムはされていない。
私は2031年9月4日にマイクという名の主人に購入されました。
彼は一人・・・ですがどこか不思議に思う所があるのです。そんな事を考えるプログラムは存在していないのに。
2015年 ロサンゼルスの何処か
「オーケイいいかマイク、ロイ。ついにホシのいる隠れ家についた。配置につけ」
俺は車から降り、M1911を取り出し、ドアの横の壁についた。ロイは反対方向につき、ルイスはドア前についた。
「いいか俺がインターホンを押すから連中が出るまでお前らは出るなよ」
「わかったから早くやれ、俺のSAAが疼く」
「よし、行くぞ」ルイスがインターホンを押した。
「誰だ?」
「"レオンを観に来たんだ"」
インターホン越しの声が消え、ドアが開いた。
その時すかざずルイスがドアを強くひっぱり、開けた男がひるんだところに向けて脳天に発砲した
「行け!ゴーゴーゴ!!!」俺とロイも突入する
「FBIだ!ハンク!お前の逮捕する!」
「FBIだ!撃て!撃て!」20人近くのハンクの部下達が発砲してきた。俺達はすかさず物陰に隠れる
「おいルイス!こんなに敵がいるなんて聞いてないぞ!!」
「ああ!?なんだよマイク!?アドリブは必要だろ!?黙って撃て!!」ルイスが撃ち始めたので俺やロイも応戦する。
向こうは一人、二人、三人とバッタバタと倒れてく
「ロイ!あいつらヘタクソか?あいつら持ってんの軍用のM4だろ?」
「ああ、そうだなマイク。そしてそれに―」ロイは急に立ち上がり、ど真ん中に立った瞬間素早くSAAを抜き、目にも止まらぬ速さで早撃ちをした。
6発全弾が6人命中し倒れていった。
「俺達の方が上手って事さ」
「だろうな」
部下達を全滅させ、ハンクがいると思われるドアに着く。
「おい早撃ちロイ、たまにはお前がドアを開けてくれ」
「ヘッ分かったよルイス」
ロイがドアを開けようとドアノブに触った瞬間ドアが爆発し、ドアもろともロイが吹っ飛ばされた。
「ロイ!」ルイスがロイの所に行く
「この野郎・・・!」俺は勢いよく部屋に飛び込んだ
「待てマイク!」ルイスが止めようとしたが遅かった。
「待ってたよFBI君・・・」そこにはM79とMAC10を構えたハンクがいた
「お前を逮捕するどころじゃ済ませねぇ!ここで処刑してやる!」
「待てマイク止めろ!」
「そんなことしていいのかな?残念だけど捕まる気も無いし死ぬつもりもないからここでおいとまさせてもらうよ」ハンクがMAC10を乱射しながら素早く奥にあった窓に飛び込もうとした時、俺がとっさに引き金を引きハンクの右手に命中させる。
ハンクは右手を押さえながら一瞬ひるんだがなんとかして窓から飛び降りた。
「クソ!待て!」俺は窓の方に飛び込もうとしたがもう遅かった。奴は逃走車を用意していたらしく、逃げていった。
俺ははっと思いロイの所まで行った
「おいロイ!しっかりしろよ!ロイ!」俺はロイを抱きかかえ揺らすがロイの目は死にかけていた
「おい・・・マイク・・・あんま揺らすな・・・」ロイが少し笑いながら揺らした俺の手をどけた
「ルイス!お前は救急車を呼べ!」
「ああわかったマイク!」ルイスは携帯を取り出し、緊急センターに連絡した
「しっかりしろよロイ!すぐに助けてやるからな!」俺はスーツを脱ぎ、ロイが出血しているところに縛る
「いやいいんだマイク・・・これで」
「そんなことないだろ!お前とルイスと俺で最強の部隊じゃないか!お前がいないと駄目だ!」
「マイク、もう持たん・・・俺には分かる・・・」
ロイは震えた手でSAAを入れてあるホルスターを取った
「マイク・・・これを受け取ってくれ、この銃で・・・ハンクのアタマに撃ち込んでくれ・・・頼む」
「・・・分かった」俺はホルスターを受け取った
「ありがとう・・・ありがとう・・・」ロイは笑顔で息を引き取った
次回の「アンドロイドHM01」
もし毎日おはようと言ってくれて朝食後においしいコーヒーを出してくれる人がいたら最高じゃないか?
それが俺のミクさ
「私には理解できません」
「だろうね」
こんな会話ばかりだけど幸せさ
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