1/3
The escape
※この作品はSCP Foundation。
ならびにそれを題材としたPC用ゲーム「SCP Containment Breach」を元にした二次創作作品です。
クリエイティブコモンズ 表示-継承3.0ライセンスのルールを厳守しています。
https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja
そのため、この作品はSCP財団 wikiに帰属します。
http://www.scp-wiki.net/
日本語訳に関しては、以下のサイトを参考にさせていただきました。
http://scpjapan.wiki.fc2.com
初めての作品です。
表現がくどかったり、逆に足りない時があるかもしれません。
どうか温かい目で読んでください、お願いします。
「被告人を死刑判決とする」
目が眩んだ、信じられなかった。
傍聴席にいた家族の悲鳴が聞こえた。
どうしてこうなったんだ。
俺はハメられたんだ、俺はやってない。
あまりの衝撃に、意識が薄れていった。
もう駄目だと思った頃には、俺は気絶していた。
「……!!」
急に目が覚めた。
寝ていたのが安物のベッドだったからだろうか。
それとも一面真っ白な部屋にいたからだろうか。
刑務所や留置所とは似ても似つかないそこで、俺はベッドから起きた。
布団も無かった。
こんなの最低質のホテルでも有り得ないことだ。
部屋のインテリアは刑務所の様だが、その白さは病院を連想させた。
テーブル、トイレ、ベッド。
ふとテーブルに目が止まった。
上に紙が置かれている。
「通達。今日からDクラス職員として六ヶ月間ここで雑務や特別な実験の手伝いをしてもらいます。それにあたって、あなたに振り当てられた職員番号は[D-9341]です。死刑囚は臨時職員扱いとなるため、役職の昇進などはありません。代わりに現在の死刑囚から懲役五年、より良い成果を上げた場合は執行猶予十年に変更されます。是非財団の為にご協力ください。SCP財団 支援課」
やはり死刑囚という事に変わりはないようだ。
それよりも「SCP財団」という文字の下にある頭文字の元であろう三つの単語が気になった。
Secure (確保)
Contain (収容)
Protect (保護)
さっきの書類にあった通り、「実験」というのが本当なら、わざわざ「確保」と「収容」をしてまで「保護」しなければならない物がここにはあるのだろう。
その「実験」が保護するべき物に関係することと、死刑囚が臨時職員扱いという所を考えると、かなり危険な物を収容しているのだろう。
そうこう考えている内に、部屋にただ一つあるドアが開いた。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。