EU 離脱決定のイギリス除く27か国が首脳会議

EU 離脱決定のイギリス除く27か国が首脳会議
EU=ヨーロッパ連合は、離脱を決めたイギリスを除く27か国の首脳による初めての会議を開き、イギリスに対して早期に離脱交渉を開始するよう迫るとともに、EUへの信頼の回復に向けた課題について協議するものと見られます。
EU議長国スロバキアの首都ブラチスラバには16日、イギリスを除くEU加盟国の首脳が集まり、ことし6月にイギリスがEUからの離脱を決めて以来初めての27か国による会議が始まりました。

イギリスが国民投票から3か月たっても離脱交渉を開始する時期などを示していないことから、各国はいらだちを強めており、会議ではイギリスに対し早期の交渉開始を迫ることで一致するものと見られます。
一方で、EU史上初めて加盟国が離脱することになった事態を受け、EUへの信頼回復が急務だとして、世論の関心が高い難民や移民への対応やテロ対策、雇用の創出や経済の活性化などについて協議することにしています。

会議を前に、フランスのオランド大統領は「今、EUの未来が危ぶまれている。解体を免れるためにも、新しいプロジェクトを立ち上げなければならない」と述べ、各国の結束を呼びかけました。

しかし、フランスやドイツなどではEUに批判的な政党の台頭が目立つほか、ハンガリーなどでは難民の受け入れをめぐりEUへの反発が広がっていて、イギリスの離脱を受け、EU各国が連携を保てるかが問われることになります。