独仏外相がウクライナ東部訪問 停戦合意徹底呼びかけ

独仏外相がウクライナ東部訪問 停戦合意徹底呼びかけ
ウクライナ東部で政府軍と親ロシア派の散発的な戦闘が繰り返されるなか、停戦合意の履行を後押しするドイツとフランスの外相が現地を初めて訪れ、双方に対し、改めて停戦合意の徹底を呼びかけました。
ウクライナ東部では、去年2月に政府軍と親ロシア派が停戦に合意しましたが、その後も散発的な戦闘が繰り返され、国連によりますと、おととし4月に戦闘が始まってからの死者は9600人を超えています。
こうした中、停戦合意の履行を後押しするドイツのシュタインマイヤー外相とフランスのエロー外相は15日、政府軍がいるウクライナ東部のドネツク州を初めて訪れ、戦闘で破壊された橋や復興工事の様子を視察しました。
シュタインマイヤー外相は「双方が武器を置けば、緊張緩和に向けた絶好の機会になる」と述べ、政府軍と親ロシア派の双方に対し、改めて停戦合意の徹底を呼びかけました。
この問題をめぐっては、今月中国で開催されたG20サミットに合わせて、ロシアとウクライナ、ドイツ、フランスの4か国の首脳会議を行うことをウクライナが提案していました。しかし、ロシアのプーチン大統領が、ウクライナの工作員がクリミアでテロを計画していたと主張して、この提案を拒否し、その後、首脳会議開催のめどは立っていません。