高安、日馬富士撃破!来場所の大関取りに王手

2016年9月22日6時0分  スポーツ報知
  • 日馬富士を突き落としで破る高安(左)

 ◆大相撲秋場所11日目 ○高安(突き落とし)日馬富士●(21日・両国国技館)

 高安が大逆転で来場所の大関取りにリーチをかけた。突き合いから日馬富士に内に入られて両まわしを許した土俵際。「捨て身ではなかった。突き落とす間、遅く見えた」。俵に左足1本を残した土壇場で、横綱の動きを見極めて突き落とした。抜群の集中力と冷静さで白星をつかみ、座布団が飛び交う満員札止めの国技館を悠々と引き揚げた。

 「結果は1つの白星ですけど、今日の一番で得たものがたくさんある」。大関昇進の目安は3場所合計33勝。10勝以上が必要だった九州場所での大関取り確定に王手をかけた。横綱・大関戦を終え、残り4日間は格下が相手。自身初の2横綱、2大関撃破も達成し「終盤戦に入ってから結果を残せた。残りもいい感じでいける」と自信も手にした。

 照ノ富士を下した19日は母・ビビリタさんの55歳の誕生日だった。今年は優勝を争う忙しさから毎年贈っていたプレゼントが用意できなかったが、白星と懸賞4本全てを最愛の母に手渡した。「今年はなにも用意していなかったから。喜んでくれた? そうだね」。最高の恩返しを続ける孝行息子は、柔らかな笑みをたたえて国技館を後にした。

  • 楽天SocialNewsに投稿!
相撲
今日のスポーツ報知(東京版)