こんにちは。やすぴろです。
ちょっと今更感はありますが、今回は2015年に発売された邦楽アルバムランキングTOP10を紹介したいと思います。個人的に、2015年はけっこう豊作でした。
あくまで「やすぴろが」おすすめするアルバムランキングなので、売り上げなどは一切考慮されていませんよ。
それでは、さっそくどうぞ!
10位 People In The Box『Talky Organs』
厳かで難解なアルバム。歌詞のメッセージ性は従来の作品より強いと思うが、手触りはどこか無機質。このアルバムを持って、いよいよPeopleはふつうのロックバンドというフォーマットから本格的にはずれていった印象。一発でかっこいいと思えるような"動的"な曲は「逆光」くらいしかないだろう。
失礼な言い方になるが、「分かる人だけ分かればいい」というスタンスのアルバムに感じる。ただ、良くも悪くも、市場を一切気にしないところがPeopleの魅力。
動画:People In The Box 旧市街 - YouTube(Talky Oragansの曲が見つからないので、他のアルバムの曲を貼っています)
関連記事:「1トラック71分の世界旅行。People In The Box『Weather Report』」
9位 アルカラ『ちぎれろ』
問答無用でかっこいい。アルカラはもともとハイテンションなバンドだが、それでもこれまでの作品には必ず「起伏」が用意されていた。しかし、このアルバムは良い意味で「アルバムのトータルバランス」など気にしていないようで、「全曲テンションMAX」のアルバムになっている(最終曲を除いて)。常にアクセル全開だ。
「やるかやるかやるかだ」には、「2015年Goodイントロ賞」を贈与します。
動画:アルカラ - 水曜日のマネキンは笑う - YouTube
8位 THE BACK HORN『運命開花』
王道。THE BACK HORN特有の毒を含むような曲は少なく、「古きよきロック」を追求したアルバムという印象。王道で、ストレートで、シンプルで、かっこいい。曲展開やギターリフは古典的なのに、音作りがソリッドなところは現代風。THE BACK HORNをはじめて聞く人でも聞きやすいアルバムだと思う。
シングル曲「悪人」には、「2015年ドラマチックで賞」を贈与。
動画:THE BACK HORN - その先へ/特典DVD『イキルサイノウ』完全再現ライブ ダイジェスト - YouTube
関連記事:「THE BACK HORNの魅力を考える~表情と表現力~ 」
7位 Yogee New Waves『SUNSET TOWN』
- アーティスト: Yogee New Waves
- 出版社/メーカー: Roman Label / BAYON PRODUCTION
- 発売日: 2015/12/02
- メディア: CD
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繁華街の煌びやかな喧騒を、少し離れたところから眺めているときの優雅な気分。このアルバムは、そういう気分に浸れる作品だと思う。心にゆとりを生む音楽。仕事帰りに聞くと、仕事に犯された心に「余裕」という名の風が吹く。
「Like Sixteen Candles」は名曲。
動画:Yogee New Waves / Like Sixteen Candles(Official MV) - YouTube
関連記事:「社会に疲れた人は Yogee New Wavesを聞け!」
6位 星野源『YELLOW DANCER』
星野源はいい。奇をてらっていない普遍的なメロディー。ブラックミュージックなどの要素を、普段音楽を聞かない人の耳にまで届くよう落とし込めるセンス。どこか共感してしまう平凡な歌唱能力(ほめ言葉です)。
「でも、しょせんJ-POPでしょ?」なんて聞かず嫌いしているロック小僧は、まず聞いてから判断してください。
動画:星野 源 - SUN【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】 - YouTube
5位 never young beach『YASHINOKI HOUSE』
- アーティスト: never young beach
- 出版社/メーカー: Roman Label / BAYON PRODUCTION
- 発売日: 2015/05/13
- メディア: CD
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誰が聞いても良いと思える平和で日常的なメロディー。聞いている最中、思わず「ちゃぶ台」とかが思い浮かんでしまう音楽だ。かと思えば、3本のギターの絡みは絶妙で、ロックバンドとして非常に面白い。
「どうでもいいけど」のアウトロには、「2015年Goodアウトロ賞」を贈与。
動画:never young beach - あまり行かない喫茶店で @ WWW 5th Anniversary NEWWW DX - YouTube
4位 cero『Obscure Ride』
非常にクールでスマートな作品。聞き流せるようなクールな作品でありながら、どこか内に秘めた熱を感じる。僕は音楽ジャンルについて説明できるほど詳しくないので、ceroをソウルと表現すればいいのか、それともヒップホップ、ジャズ、ロック、ポップスとでも表現すればいいのか分からないのだが、きっと、そういう要素をすべて上手く混ぜた結果がこのアルバムなのだと思う。
ドライブのときに聞くと、最高にクールですよ。
動画:cero / Summer Soul【OFFICIAL MUSIC VIDEO】 - YouTube
3位 Base Ball Bear『C2』
- アーティスト: Base Ball Bear,小出祐介,玉井健二
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2015/11/11
- メディア: CD
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2本のカッティングギターの絡みとリズム隊の絡みが最高。過去作に比べると、リズムへのアプローチの深みが違うと思う。ギター、ベース、ドラム。だった3つの楽器でここまでかっこいいロックはできるのだ。
「HUMAN」「それって、for 誰? part.2」などを代表に、このアルバムは歌詞もすごく良い。以前より攻撃的で痛烈だ。「それって、for 誰? part.2」には、「2015年Good歌詞で賞」を贈与。
動画:Base Ball Bear - 「それって、for 誰?」part.1 - YouTube
2位 Ykiki Beat『When the World isWide』
邦楽を不当に馬鹿にし、洋楽しか聞いていないみなさんへ。ついに、日本のロックバンドがここまで洋楽に肉薄してしまいましたよ。前情報が何もない状況でこのアルバムを聞かされたら、「新しいUKのバンドかな?」と思ってしまう自信がある。
これから洋楽を聞き始めたい人にも、現に洋楽好きの方にもぜひ聞いて欲しいアルバム。あと、オリジナリティが加われば完璧。めちゃくちゃ若いバンドなので、これからが楽しみ。
動画:Ykiki Beat - Forever (Official Lyrics Video) - YouTube
1位 髭(HiGE)『ねむらない』
僕が2015年に1番多く聞いたアルバムなので、やっぱりこのアルバムが1位。2016年後半に差し掛かっても、このアルバムの輝きは全く失われていない。
髭が鳴らす極上の「ベッドルーム・ミュージック」。変にアッパーな躁状態でもなく、変に沈んだ鬱状態でもなく、ニュートラルな気持ちのままトリップする感覚を味わうことができる、非常に健全かつ危ない音楽。
唯一無二の「眠れるのに踊れるアルバム」だと思う。聞いてください。このアルバムに、「2015年ベストアルバム賞」を贈与。
動画:髭『ジョゼ』(Official Music Video) - YouTub
関連記事:「髭(HiGE)の 『ねむらない』 は眠れるし踊れる最高のアルバムだ 」
まとめ
あなたの好きなアルバムはランクインしていたでしょうか?
どれもすばらしいアルバムなので、ぜひ聞いてみてくださいね。
それでは、また2016年版でお会いしましょう。
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