「あの人名前なんて言うんだっけ?」
固有名詞がなかなか出てこない時「もしかして認知症?」と思ったことはないでしょうか。
これはいわゆるど忘れであり認知症ではありません。
脳の仕組み
人の脳はものを忘れるように作られているのです。記憶の取捨選択に関与しているのは大脳辺縁系にある海馬。生きていくために必要な記憶は海馬が判断して長期保存されるのです。
逆にど忘れするような記憶は生きていくのに必要がないと判断されたものなのです。
顔は思い出せるけど名前は…
名前は忘れていても顔は思い出せるなんて事誰しも経験したことあるかと思います。これは顔の認識は側頭葉下側の紡錘状回という部位で名前の記憶は側頭葉の突端と真ん中がそれぞれれ担当しています。この二つが起動してこそ顔と名前の一致をします。
これらの部位がスムーズにつながる限界はおよそ120セットといわれており、そのくらいの情報を記憶に留めておけば生き残る確率が高かったと推測できます。
記憶するということ
「記銘」、「保持」、「再生」というプロセスにより記憶は定着する。
記銘:何かを覚える行為。好きなものは努力せずとも覚えられる。記銘には好奇心とやる気が必要
保持:睡眠により記憶は保持されます。浅い睡眠<深い睡眠
再生:覚えたことを人に話すといった作業により記憶は定着されます。
また、激しい情動を伴ったときに記憶は保存されやすい。
勉強なら参考書を何度も読み直す(入力)より、問題集を解く(出力)ほうが効果的だということです。
認知症による物忘れとは
認知症の症状による物忘れは、約束した「そのこと自体」を忘れたり、印鑑をしまった「そのこと自体」を忘れたりすることです。
体験自体を喪失しているので、認知症の患者は理由が分からず「約束なんかそもそもしていない」とか「印鑑がないじゃないか。きっと盗まれたんだ!」と怒ることがあるのです。
過去記事でも述べましたがエビングハウスの忘却曲線という人間の記憶を時間軸であらわした図表をみると人は講義を受けても記憶の多くは忘れてしまうというものです。
人間の記憶はとても曖昧なものなのです。そして、「記憶」する作業は人間にとって不確かなものです。
私は忘れては困ることはiPhoneのメモ帳にメモをするようにしています。おかげで電話番号やパスワードを脳で記憶せずに済んでいます。(記録)
パスワードだって何十種類とあるから私の曖昧な記憶力では不十分。
ビジネスシーンでは、メモを取る習慣をつけましょう。
好奇心を持とう
子供の好奇心が旺盛なのはまだ世の中に知らない事や見た事ないものが溢れていて、その全てが興味や関心の対象になるからです。大人になり知識量が増えると未知なものは減っていきます。そのため、年を重ねるほど好奇心は減っていくのです。
頭空っぽのほうが〜🎶とドラゴンボールの歌詞にもあったように、空っぽのほうが詰め込めるんです。
ドラゴンボールZOP「CHA-LA HEAD-CHA-LA」 【新】
何事も好奇心ややる気を持って臨むと記憶は保持されやすくなるので、ポジティブに取り組んでみましょう。
ではポジティブ思考とは
どんな些細なことでも
感謝を先にして
喜びで迎えたなら、
黄金花咲く
爛漫たる喜びの世界になる。
(中村天風)
どんな些細なことでも、と始まりますが、どんな些細なことでも、一見喜べないような出来事でも、まずはプラス思考をもって、感謝の気持ちで迎えてみてはいかがでしょうか?一つの事柄を感謝の気持ちをもって喜びで迎えるのと、嫌だなぁ…というマイナスな気持ちで迎えるのとでは、結果も見え方も変わってくると思います。
逆にやる気も無くネガティブな気持ちでいると記憶は保持されにくいのです。
心が変われば、態度が変わる
態度が変われば、行動が変わる
行動が変われば、習慣が変わる
習慣が変われば、人格が変わる
人格が変われば、運命が変わる
運命が変われば、人生が変わる
ポジティブ思考は人生を変える力があります。記憶の話とはすこしかけ離れてしまいましたが、結果記憶は保持されやすくなるのです。
私は仕事で息詰まることが多々あります。このような時はマイナスな思考になりがちです。すこし前向きに考えて取り組んでいこうと思います。また、私にとってブログを書くこともプラス思考の一つです。
ご視聴ありがとうございました。