09月21日 18時54分
ドライバーに特殊なゴーグルを使って酒を飲んだ状態での運転を疑似体験してもらい、飲酒運転の防止につなげようという体験会が函館市で開かれました。
体験会は、道警函館方面本部が函館市の運転免許試験場で開き、免許の更新に訪れたドライバーなど20人が参加しました。
参加者たちは視覚的に酒に酔った状態になる特殊なゴーグルをつけて実際に車を運転し、飲酒運転を疑似体験しました。
参加者たちは試験場のコースのカーブや交差点などを走り、このうち直角の曲がり角が連続するクランクと呼ばれるコースでは、何度もハンドルを切り直したり、コースから外れてしまったりする人もいました。
40年以上の運転歴を持つ男性の参加者は、「道がゆがんで見えてどこを走っているのかわからなくなり、とても危険だと思いました」と話していました。
道警によりますと、道内でことしに入って20日までに起きた飲酒運転が関係する人身事故は103件で、去年の同じ時期より19件少ないものの依然として高い水準で推移しています。
道警函館方面本部交通課の吉成真吾指導官は「参加した人はきょうの体験をまわりの人にも伝えて、後を絶たない飲酒運転の防止につなげてほしい」と話していました。
新着ニュース