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紅色の金剛石

元うごメモ作者akariによる、サッカー、アニメ、大学生活などいろいろつぶやく日記です。

【2016夏アニメ】NEW GAME!感想・考察

アニメ・漫画・ラノベ

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NEW GAME!」の感想と考察です。本作タイトルは以下、「ニューゲーム」と記す。今期の感想記事より、「評価点と不満点」を「総括」に吸収させる形で削除させていただきました。それ以外は従来通りです。

 

総括

「ゆるふわ」な雰囲気の中でのゲーム制作

本作は「まんがタイムきらら」系列の作品だが、登場人物は女子高生ではなく社会人であるのが最大の特徴。社会人ということで学生のように優しい雰囲気でないのが普通だが、本作ではきららアニメの伝統(?)であるシリアスや修羅場を徹底的に排除、あるいは軟化し、終始「ゆるふわ」な雰囲気を醸し出していた。

ただ、「ゆるふわ」を強調するがあまり、良くも悪くも職場らしくなかったのが気になった。また、職場のギスギスした雰囲気をあえてギャグっぽく描かせるブラックコメディ的な要素をもっと描いてほしかった。10話サブタイトル*1を代表するように、ブラック企業を想起させる表現が所々にあったのは評価できるが。

 

「今日も一日がんばるぞい!」

 本作を象徴するセリフ「今日も一日がんばるぞい!」は4話に登場。原作とほぼ同じタイミングで出してきた。がんばるぞいに関してはこちらの記事を読むことを推奨する↓

ge4457f-trm.hateblo.jp

なお、「ぞい」は最終話までこの1回しか登場しなかった。

 

個性揃いのキャラクター達、しかし青葉は・・・

本作も個性あるキャラクターが揃った。新入社員で主人公の青葉、コミュ障だけど照れ顔かかわいいひふみゴスロリでエセ関西弁のゆん、ヒーローもの好きなはじめなど、それぞれが要所要所で個性を発揮した。特にひふみは今期屈指の可愛さを誇った。個人的に一番印象に残っているのは11話のコスプレしたときのひふみん、青葉ちゃんたちを見つけて照れる姿が一番かわいかった。

コウりん等上司キャラは百合要素や隠れた過去などで個性を見せた。コウは元コミュ障らしからぬ発言力だったが、どう改善したんだろう?

また後半からはねねっちあはごんの出番が増え、本作に新しい風を吹かせた。ねねっちのキ○○イな言動にはイライラしたが、あはごんがツッコミ入れたり時には謝ったりしていたので許す。

ただ、一番気になったのが青葉ちゃんのキャラ付け。10話でひふみが小悪魔青葉ちゃんを想像するシーンがあるなどSっ気を覗わせたが、それ以外の個性があまり見えてこなかったと感じた。主人公なのに無個性であるのはまずい、というよりもかの「ぞい」のせいで「ぞいちゃん」「ぞい子」とか呼ばれていて個人的に悲しく感じた。ぞい否定派で、すまんな

 

高い原作再現度・違和感なしのアニオリ回

本作のアニメーション制作を担当したのは動画工房。「三者三葉」に続く2期連続のきららアニメ&日常系となった(スタッフ、"製"作は異なる)。

動画工房といえば原作ブレイカーで有名*2だが、本作に関しては目立った原作改変は見られなかった。ただ強いて言えば、原作を読んでいた時以上に百合要素が強かったのは気になった。百合はきららアニメでは普通なのでこれ以上文句は言わないが、もう少しマイルドでも良かったのかなと思う。また前述のように、ブラックコメディ色が薄かったのでここは原作改変しちゃっても良かったかもしれない。

9話ではほぼ全編、オリジナルの回となった。しかし原作者・得能正太郎の脚本で描かれていたのでほとんど違和感なく見ることができた。9話の内容は原作のボツ案だったそうだ。

 

高品質な作画・色気要素の全開

作画に関しては他の動画工房アニメの例に漏れず、終始高品質を維持した。あまり激しく動き回る所が少なかったのであまり評価の基準にはならないが、崩れないことに越したことはない。原作絵との違いも他アニメの例に漏れず、若干の違いが見られた。特に目(瞳)は「日常系」の目をしていて、本作のアイデンティティが損なわれていた。

また本作は日常系としては珍しく色気要素に力を入れていた。コウのパンツ一丁及びパンチラ、ひふみのシャワーシーン、巨乳キャラの乳揺れなど、目の保養になる要素も多かった。個人的に日常系における色気要素の多用は否定的だが、本作はそれらが丁寧に書かれていたのでそこは評価したい。

 

声優の演技力はおおむねGood、しかし歌唱力に難あり

こちらも動画工房の新人起用方針により、主要キャラは新人が占めた(戸田めぐみは桜Trick等でメインキャスト経験あり)。一方で上司キャラは人気声優である日笠葉子、茅野愛衣を起用。この手法は「ゆるゆり」でも見られた*3

 しかし、主題歌は他の日常系主題歌と比べ、やや歌唱力で劣っていたと感じた。特にEDは素人感がもろに出ており、上司キャラを起用したり、「ゆゆ式」みたいにキャストとは無関係のアニソン歌手を起用したりでも良かったのではと思う。

 

採点

キャラ・・・★★★☆☆

内容・・・・★★★☆☆

作画・・・・★★★★★

音楽声優・・★★★★☆

15/20点。キャラは青葉ちゃんのキャラ付けとねねっちの言動それぞれで減点、内容は職場の現実味不足で減点、音楽声優は主題歌の歌唱力で減点した。

ニューゲームはきららアニメとしてはそれなりの出来だったが、有名作と比べ「もう一歩」が足りなかったかなと思う。

 

その他・2期への要望

本作のアニメ化に合わせて原作も購入。まだ2巻しか買っていないが、3巻も買う予定。絵柄に関してはやはり、アニメより原作の方が好き。アニメの続きが見たければ原作3巻以降を買おう。

2期では3巻以降の内容はもちろん、5巻(スピンオフ)の内容も収録して欲しい。ただ動画工房は続編制作に消極的なので、売れてもorストックが溜まっても2期は厳しいかも・・・

 

アニメ公式サイト

newgame-anime.com

*1:「正社員ってお給料を安くするための法の抜け穴…」

*2:同社の代表作「ゆるゆり」は原作ファンの怒りを買い、OVA以降TYOが製作。「三者三葉」も細かな設定改変が行われた

*3:「ごらく部」キャラは当時の新人声優、生徒会には当時の人気声優(豊崎愛生三森すずこ等)を起用

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