豊洲市場 内部調査の報告は1枚だけ 小池知事 早急な対応指示

豊洲市場 内部調査の報告は1枚だけ 小池知事 早急な対応指示
豊洲市場の土壌汚染対策をめぐる問題で、東京都の小池知事が21日に受けた都の内部調査の報告は、当時の事実関係の時系列などが1枚の紙に示されているだけで、専門家の提言に反する工事をいつ誰が判断したのかが全く明らかになっていない内容だったことが分かりました。小池知事は報告が不十分だとして、早急に最終的な結果をまとめるよう指示しました。
小池知事は、21日豊洲市場の土壌汚染対策をめぐる問題を受け、都が進めてきた内部調査の報告の一部を受けました。報告は、敷地全体に盛り土を行うよう提言した平成20年7月の「専門家会議」や、平成23年6月の基本設計の完成など事実関係の時系列とその時々の担当幹部などが1枚の紙に示されているだけで、提言に反して建物の地下に盛り土をせず空洞を設ける工事をいつ誰が判断したのかは全く明らかになっていない内容だったということです。

これについて小池知事は、21日夜、記者団に対し「甘々で調査結果を出したらかえってマイナスになる。その時はその時でやり方は考える」と述べ、都の幹部の対応に不快感を示しました。
小池知事は、報告が不十分で都民の理解は得られないとして、来週28日から始まり、来月4日に各会派の代表質問が行われる都議会の日程も踏まえ、早急に最終的な結果をまとめるよう指示しました。