昨日、オリンピック&パラリンピックの「エンブレム委員会」が行われました。
今年の9月末から始まり、なんと昨日で6回目。
通常の公の委員会ではありえないハイペースです。
そのハイペースに参加する21名の委員は、すべて手弁当、つまりボランティアです。
東京圏の方々には交通費も出ていません。当然、ホテル代もありません。
ほんと、委員のみなさんには頭が下がります。
6回目の昨日は、「デザインのチェック方法」と年明けのエンブレム委員会での「選考方法」について議論しました。
デザインのチェック方法は「1作品ごとにモニターに映し、一定レベルの評価を得た作品が次の選考に進みます。
一度審査が済んだ作品を見直して再検討するステップも実施」します。
時間と体力をギリギリまで使った丁寧な選考方法だと思います。
ほんと、体力勝負。コンタクトの替えが必要になりそうです。
デザインチェックの参加予定メンバー(50音順)は:今中博之・榎本了壱・柏木博・勝井三雄・田口亜季
・但木敬一・田中里沙・中西元男・夏野剛・長谷川祐子・フミ・ササダ・松井冬子・松下計です。
またエンブレム委員会メンバーでは手に負えない応募総数が予想されるので、
委員以外の審査メンバーを募ることも決定しました。
昨日の18時段階で約2600作品。最後には万の総数になると思います。
次に、審査の透明性です。
前回と同じ轍を踏まないように「文書による選考方法の公開」や
「映像なども含めたプロセスの共有のあり方」などフェアな選考を公開する予定です。
ただ、「隣の人(それが応募してくれる方であったり、ネット上でカキコする方であったり)を疑うこと」に
「怯える議論」は悲しいものです。
その悲しみに染まらないためには、人と人が対話できる「時」をもつことに尽きます。
その「時」の設定を12月8日の委員会で話してきます。
私も含めて国民が参加できる方策とは何か?の議論です。
そろそろエンブレム委員会も山場です。
https://tokyo2020.jp/jp/emblem-selection/
ps昨日、最も印象深かった言葉。
「前回のエンブレムのように重箱の隅を突いて攻撃してくる人は必ずいるんです。
でも、それを気にしすぎては前に進めない。最後は我々委員が覚悟をもって
『これが五輪のエンブレムだ』って言うんです。何かあったら、そのすべてを我々がかぶればいいんです」。
世界のワンチャンの覚悟に痺れた夜でした。