企業の半数超 採用面接解禁前に選考開始

大手企業の採用面接の解禁はことしから6月に前倒しされましたが、半数以上の企業が実際は解禁よりも前に選考活動を始めていたことが大学で作る団体の調査でわかりました。文部科学省は「学業への影響もあるので、解禁時期のルールは守ってほしい」と話しています。
企業の採用面接など選考開始の解禁はことしから学業への影響などを考慮し、8月から6月へと2か月前倒しされました。
これについて、全国の大学関係者で作る「就職問題懇談会」が全国およそ1100の企業に選考を始めた時期について聞いたところ、全体の57.1%にあたる593の企業が「解禁の6月より前に始めた」と回答しました。
その理由としては、「競合他社よりも早く学生に接触するため」が最も多く58.1%、次いで「早い段階で採用者を確定しておくため」が45.3%などとなっています。
さらに、6月よりも前に内々定を出した企業は361社と全体の35.6%に上っていました。
文部科学省は「学生に有利な売手市場となっているなか、いち早く優秀な人材を確保したいという企業側の事情は理解できるが、学業への影響もあるので解禁時期のルールは守ってほしい」と話しています。