「国連事務総長を10年やっても北の核問題を解決できなかった人物」

韓国大統領選:潘氏出馬の動きに野党がけん制

 与党セヌリ党の次の大統領候補として有力視されている国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長が、実際に大統領選挙に出馬する可能性が非常に高まったとの見方が出始めたことを受け、野党を中心に潘事務総長をけん制する発言が相次いでいる。

 野党「共に民主党」の禹相虎(ウ・サンホ)院内代表は19日、国会で会見を開き「韓国人として国連事務総長の地位にあった10年間、北朝鮮の核問題を解決できなかった人物が、大韓民国の大統領になるため動き出すとなれば、国民はその能力を検証しないわけにはいかない」「(これらの能力があるかどうかが)国民の判断基準になるだろう」と指摘した。禹院内代表はさらに「(国連事務総長として)今後核問題の解決策をしっかりと提示した上で、残りの任期を全うしていただきたい」とも述べた。

 禹院内代表は「潘事務総長が本格的に動き出せば、早急に解決すべき政治的課題が積み上がるだろう」とも指摘し「潘事務総長の出馬を期待する声が(与党)セヌリ党の一致した意見かどうかも疑わしい」などと疑問を呈した。大田選出で共に民主党のパク・ピョンソク議員も同じ日にあるラジオ番組に出演し「現在名前が挙がっている大統領候補者たちの中で、潘事務総長だけが唯一実際に政治をやった経験がない」「忠清道の有権者も、国連事務総長としての役割と大統領の役割は決してつながらないと考えているようだ」と述べた。

チェ・スンヒョン記者
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