石原氏「間もなく84歳、報道対応差し控える」
「私の知事在任中の件で、責任を痛感している」とコメント
東京都の築地市場(中央区)からの移転が延期された豊洲市場(江東区)の問題で、建物下にコンクリートの箱を置く案の検討を指示した石原慎太郎元都知事は21日、報道陣に「私の知事在任中の件で、皆様に多大な混乱やご懸念を生じさせるなどして、誠に申し訳なく思っている。責任を痛感している」などとするコメントを出した。
石原氏は「この事業は私個人が自分の知見のみで部下に指示することができない専門的かつ複雑な問題だった」と説明。「間もなく84歳になる年齢の影響もあって、記憶が薄れたり勘違いしたりすることも考えられる。報道の問い合わせに答えることは無用な混乱を招くことになるので差し控えたい」とした。
また「都の調査に全面的に協力するつもりだが、土壌汚染を無視して予算と完成時期だけにこだわり、盛り土をしなかったという事実は断じてない」と問題への関与を否定した。