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詐欺未遂の男性 2審も無罪
09月21日 12時38分
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オレオレ詐欺の電話を受けた被害者が、警察の捜査に協力して送った現金の入っていない荷物を受け取ったとして、いわゆる「受け子」として詐欺未遂の罪に問われた男性に対し、2審の名古屋高等裁判所は1審に続き無罪を言い渡しました。
埼玉県に住む59歳の便利業の男性は、去年8月、オレオレ詐欺の電話を受けた名古屋市の被害者の男性が警察に協力してだまされたふりをして送った現金の入っていない荷物を受け取ったとして詐欺未遂の罪に問われました。
ことし3月、1審の名古屋地方裁判所は「詐欺の共犯と言えるほどの証拠がない」として無罪を言い渡し、検察が控訴していました。
21日の2審の判決で、名古屋高等裁判所の村山浩昭裁判長は「電話をかけた犯人側には現金をだまし取ろうとする意思があると考えられ、犯罪の危険性はあった」と指摘しました。
そして、被告の共犯性については、「被告と依頼主との電話のやりとりなどから、被告は受け取った荷物が詐欺の被害品であることを認識できていなかった」などとして、1審に続き無罪を言い渡しました。
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