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空襲被害訴えた杉山さん 葬儀

09月21日 09時52分

空襲被害訴えた杉山さん 葬儀

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先の大戦で負傷した民間人に対する救済を長年にわたって、国に求める活動を続けてきた名古屋市の杉山千佐子さんの葬儀が、20日、営まれました。
杉山千佐子さんは昭和20年に名古屋市で空襲を受けて左目を失い、戦後、元軍人と異なり補償の対象になっていない民間人の救済を国に求める活動を長年にわたって続けてきましたが9月18日、老衰のため101歳で亡くなりました。
杉山さんの葬儀は、20日、名古屋市の教会で営まれ、親しかった友人や支援者など約50人が集まりました。祭壇には、マイクを手にして訴える晩年の杉山さんの遺影が掲げられました。
40年余りにわたって支援してきた名古屋市の岩崎建弥さんが「被害者救済の仕事はまだまだ残っています。そのための法律の実現に努力していきますので、天から私たちを見守っていてください」と弔辞を述べました。
戦争で負傷した民間人への補償をめぐっては、国による救済制度は実現していませんが、名古屋市は、6年前から独自の制度を設け見舞い金を給付しています。
参列した84歳の女性は「意思が強くてしっかりした人でした。肉体的な苦しみからようやく解放され安らかにねむってほしいです」と話していました。

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