アフガン情勢 国連安保理で報告「100万人住まい追われる」

アフガン情勢 国連安保理で報告「100万人住まい追われる」
アフガニスタン情勢について、現地の国連支援団のトップを務める山本忠通氏が国連安全保障理事会で報告を行い、政府と反政府武装勢力タリバンなどとの戦闘が続くかぎり、今後少なくとも100万人が住まいを追われる事態となるとして、双方に和平交渉に応じるよう呼びかけました。
アフガニスタンでは政府と反政府武装勢力タリバンなどの戦闘が続き、テロや襲撃も相次いで、去年1万人を超える民間人が死傷し、過去最悪の状況に陥っています。こうした中、ことし6月に国連アフガニスタン支援団のトップに就任した外務省出身の山本忠通事務総長特別代表が14日、ニューヨークの国連安保理で初めての情勢報告を行いました。

山本代表は、アフガニスタンで政府とタリバンなどとの戦闘が続いているうえ、隣国パキスタンから多くの難民が送還されている現状を踏まえ、「現状のままでは、今後少なくとも100万人が住む場所を追われ、支援が必要になる」と指摘し、アフガニスタン政府とタリバンに改めて和平交渉の開始を呼びかけました。
アフガニスタンをめぐっては、日本も2001年以降、5600億円以上の復興支援を行っていますが、和平に向け先が見えない状況が続いています。