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戦傷補償を訴えた杉山さん死去

09月18日 12時39分

戦傷補償を訴えた杉山さん死去

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太平洋戦争中の空襲で左目を失明し、長年にわたって戦争で負傷した民間の人に対する補償制度を作るよう国に働きかけてきた名古屋市の杉山千佐子さんが18日朝、老衰のため亡くなりました。
101歳でした。
杉山千佐子さんは岐阜市の出身で、太平洋戦争中の昭和20年、名古屋市でアメリカ軍の空襲を受けて左目を失いました。
太平洋戦争末期の空襲では、全国の200以上の都市が被害を受けましたが、元軍人と異なり一般市民は補償の対象になっていないことから、戦後、杉山さんは全国戦災傷害者連絡会を立ち上げ、長年にわたって国に補償制度を作るよう働きかけてきました。
杉山さんは100歳を超えても制度の実現を訴え続けてきましたが、18日朝、老衰のため名古屋市内の施設で亡くなりました。
101歳でした。
この問題をめぐっては、これまでに遺族らが国に賠償などを求めた裁判でも、「どのような援助をするかは立法を通じて解決すべきだ」などとして訴えが退けられていますが、名古屋市は6年前から独自の制度を設け、見舞い金を給付しています。

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