生保協会会長 マイナス金利の幅拡大は慎重に判断を

生保協会会長 マイナス金利の幅拡大は慎重に判断を
生命保険協会の根岸秋男会長は、16日の記者会見で、日銀のマイナス金利政策について、副作用が大きいとして、マイナス金利の幅の拡大は慎重に判断するべきだという考えを示しました。
日銀は来週の20日から開かれる金融政策決定会合で、今の大規模な金融緩和策について総括的な検証を行うことにしています。
これについて、根岸会長は「日銀の金融緩和のうち、マイナス金利政策は金融機関の収益を圧迫し、国債の金利の大幅な低下で個人のマインドの悪化を招くなど、副作用が大きかった」と述べました。
そのうえで、根岸会長は「日本経済は成長軌道にあり、補正予算も策定されている中で緩和策を強化する必要はない。マイナス金利の拡大については慎重に判断してほしい」と述べました。
また、日銀が大量の国債を買い入れる金融緩和策についても、「市場に流通する国債が大幅に減少し、国債の利回りを低下させる効果は増加しているので、国債の買い入れ額を減らしても緩和の後退を意味しない」と述べ、今後も緩和策を維持するためには国債を買い入れる金額を減らしていく必要があるという考えを示しました。