自動車中小企業賃上げへ大手に適正取り引きの計画要請

自動車中小企業賃上げへ大手に適正取り引きの計画要請
世耕経済産業大臣は、日本自動車工業会の西川廣人会長と東京都内で会談し、自動車業界で中小企業の賃上げが実現するよう、大手企業が具体的な計画作りを急ぐよう要請しました。
この中で世耕大臣は「日本経済を持続的な成長軌道に乗せていくためには、中小企業で働く人の賃上げが重要だ。重要産業である自動車産業が、計画を策定する取り組みの手本となるよう、ほかの業界をリードしてもらいたい」と述べました。
会談のあと、世耕大臣は記者団に対し「西川会長からは計画の策定を積極的に進めたいという前向きな回答をもらった。中小企業がしっかりと利益を出し、賃上げが行える環境を作ることが大変重要だ」と述べました。
また、西川会長は記者会見で「自動車産業は多くの会社に支えられて成り立っている産業なので、取引先との共存共栄は当たり前のことだ。年内に自主行動計画をまとめたい」と述べ、大手のメーカーと中小企業との間で適正な取り引きが行われるための計画を年内に策定する考えを示しました。