どうする熱中症対策 東京五輪に向けシンポジウム

どうする熱中症対策 東京五輪に向けシンポジウム
k10010689091_201609162209_201609162214.mp4
4年後の東京オリンピック・パラリンピックで懸念される熱中症対策を医療の観点で考えるシンポジウムが都内で開かれました。
4年後の東京大会は、オリンピックが7月24日から8月9日、パラリンピックが8月25日から9月6日までと暑さがピークになる時期に開かれることから、選手や観客の熱中症をいかに防ぐかが課題となります。

16日、全国の総合診療科の医師でつくる医学会が、大会開催時の熱中症対策について考えるシンポジウムが都内のホテルで開かれました。はじめに、スポーツ庁の鈴木大地長官のビデオメッセージが流され、「熱中症対策に医療態勢の整備は不可欠なので、大会を成功させるために医師の知見をいただきたい」と述べました。このあと、参加した医師からは、競技会場の周辺に簡単に治療ができる拠点として学校などを利用することや、多くの医療関係者を対象にした熱中症対応の訓練を大会の前に行うことなどを求める意見が出されました。

シンポジウムを企画した順天堂大学医学部の久岡英彦教授は「安全が担保され、多くの人が大会の感動を味わうことができるよう医療従事者が一丸となって準備を進めていきたい」と話していました。