macOS 10.12 SierraとiOS 10のユニバーサルクリップボードの使い方のまとめです。詳細は以下から。
先週リリースされたiOS10と、本日リリースされたmacOS 10.12 SierraではApple IDで紐付けされたiOSデバイスと連携して、クリップボードの内容をやり取りできる「ユニバーサルクリップボード」という機能が備わっていまが、この機能はは以下の様な条件で利用可能となっています。
ユニバーサルクリップボードが使えるデバイス
ユニバーサルクリップボードを利用できるデバイスはiOS 10およびmacOS 10.12 Sierraを搭載した以下のiOS/Macデバイスで、これらのデバイスで同じApple IDで利用し、BluetoothおよびWi-FiがONの状態にしておく必要があります。
iOS 10 | macOS Sierra |
---|---|
|
|
- macOS – アップグレード方法 – Apple(日本)
利用期間
AppleのSVP Craig FederighiとJohn Gruberさんのインタビューによると、ユニバーサルクリップボードが利用できるのは2分間のみで、その間にiOSデバイスで必要な内容をコピーし、Macへ操作を切替えペーストするとコピーした内容がMacへ転送されるようになっており(逆も可)、2分後以降はMacでコピーしてあった内容が再ストックされます。
- コピーをしてから2分以内に操作
- MacのクリップボードにGoogle.comというURLがコピーされている
- iPhoneでApple.comというURLをコピーする
- 2分以内にMacでペーストするとApple.comというURLが表示される
- コピーをしてから2分以上操作無し
- MacのクリップボードにGoogle.comというURLがコピーされている
- iPhoneでApple.comというURLをコピーする
- 2分を過ぎてMacでペーストするとGoogle.comというURLが表示される
デバイス間の通信
ユニバーサルクリップボードの通信はiCloudなどによるインターネット経由でなく、デバイス間のP2P通信のためコピーした内容を第3者に見られることはなく、セキュアにデータをやり取りすることが出来ますが、データサイズなどによってはラグが生じ、データ通信中はmacOS側に以下の様なプログレスバーが表示されます。
後は以下の様にiOSデバイス/Macでコピー&ペーストを行えば同じテキストや画像を両デバイスでシームレスに扱うことが可能となります。
ユニバーサルクリップボードを無効にする
現在、Appleはユニバーサルクリップボードのみを無効にするオプションを追加していませんが、ユニバーサルクリップボードは1つのデバイスで開始した作業を他のデバイスでもすぐに再開することが出来る機能「Handoff」と連動しているため、iOSの設定アプリから[一般] → [Handoff]をOFFにしてやることでユニバーサルクリップボードを無効にすることが出来ます。