内閣府消費者委員会は21日までに、ソーシャルゲームで「ガチャ」と呼ばれる有料の電子くじで当たる希少アイテム(道具)の出現率や、当てるまでにかかる推定金額について「十分な情報が消費者に提供されるのが望ましい」として、適正な表示の促進をゲーム業界などに求める意見を出した。
未成年者が高額をつぎ込んだケースもあるとして実態把握の重要性にも言及した。
ガチャは1回数百円を支払って電子くじを引き、強力なアイテムを取得すればゲームを有利に進められる仕組み。一部のゲームでは希少アイテムの出現率を「期間限定でアップ」とうたいながらアイテムごとの出現率を表示せず、疑問視する声が出ていた。
消費者委は、ゲームを提供する業者が出現率を極めて低く設定したり、変えたりした場合は「利用者が認識できない形でくじを引かせるのは問題になり得る」と指摘。未成年者を含む利用者に分かりやすい表示にするよう業界に促した。〔共同〕