Mozillaが、ブラウザーソフトFirefox 49を公開しました。特徴は日本語にも対応するナレーションモードを搭載し、リーダービュー対応のページを微妙な訛りを交えつつ読み上げます。一方、オンライン通話機能Firefox Helloが廃止されました。

MozillaはAndroid版のFirefox 49も同時公開しており、こちらはウェブページのオフライン表示に対応しました。


デスクトップ版Firefox 49が新搭載したナレーションモードの使い方はこうです。まずリーダービュー対応のウェブページでURLバーの右端にある本のアイコンをクリックします。すると、リーダービューになるので、画面左端にある「読み上げ」アイコンをクリックすると起動できます。

音声読み上げは、別のタブを表示していても続けられるため、たとえば音声であるページを聴きながら目では別のページを読むといったことも(ユーザー本人の処理能力が対応していれば)可能となります。
読み上げ音声はいずれもマイクロソフトが用意するもので、日本語ではHaruka、英語はZiraを選択可能。ただしZiraを選んで日本語のウェブページを読み上げさせても、英語表記のところ以外は読み飛ばしてしまうので注意が必要です。

Firefox 49で追加されたその他の新機能としては、HTTPで保管したログイン情報をHTTPSアクセスでも利用可能に。また、ハードウェアアクセラレーション非対応の動画再生の強化なども含みました。さらにHTML5動画および音声のループ再生、高速(1.25倍)再生にも対応しています。

加えてMac版Firefoxではアンチエイリアス表示を見やすくした一方、新規インストールしたFirefoxでは、管理者権限を持つユーザー以外はFirefoxの更新を不可能にする変更も施しています。

またAndroid版Firefox 49も新機能をいくつか追加しました。オフライン表示機能が新たに搭載されたほかは細かい新機能の追加ですが、タブを開いた場合のスクロール位置の改善や、ズーム表示の保存、複数のタブで同時に音声を再生してしまう問題などが修正されています。



ちなみに、Firefox 48からはじまったデスクトップ版のマルチプロセス化対応は、現在も利用可能なユーザーを順次拡大中。全ユーザーがマルチプロセスの恩恵を受けられるようになるのは2017年になるとしています。Mozillaはマルチプロセス対応後のFirefoxブラウザーは安定性・反応性が大きく向上するとしており、指標が何かは示していないものの。実測試験では400%もの反応性向上を記録したとのこと。我々ユーザーとしては「効果はわかったから早く使えるようにしてください」と願うばかりです。
Firefox 49公開。デスクトップ版は日本語対応の音声読み上げ機能を新搭載、Android版はオフライン表示に対応
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