グーグル、新メッセージアプリ「Google Allo」をリリース 返信の自動生成やGoogleアシスタント統合など

2016-09-21 13:53

Google Allo

Googleは米国時間9月20日、新メッセージアプリ「Google Allo」(Android/iOS)の提供を開始したと発表しました。この数日内に順次ダウンロードできるようになる見通しです。

Google、チャットアプリ「Allo」を発表(2016年5月19日)

Google Allo:写真/絵文字/ステッカー

メッセージ機能

Alloでは、テキストや絵文字、ステッカー(スタンプ)、写真の送受信、写真への落書き、テキストサイズの変更といった最近のメッセージアプリで人気の特徴を取り入れつつ、Google独自の機能を搭載している点がサービスの大きな特色になっています。「スマートリプライ」と「Googleアシスタント統合」がそれです。

スマートリプライとGoogleアシスタント

スマートリプライは、相手が送ってきたメッセージ(テキスト、写真)に対する短い返信候補を自動生成してくれる機能。返信文の候補をタップれば、文字入力なしで返事ができてしまいます。自動生成される返信文はユーザーの行動次第で調整されていく仕組みです。

Google Allo:スマートリプライ

スマートリプライ

Googleアシスタントは、いわば自分専用の執事として機能する会話形AIです(詳しくは「Googleの会話型AI「Google Assistant」がスゴすぎる、人間の執事のように状況を把握してユーザーを手助け」を参照)。このGoogleアシスタントのプレビュー版がAlloに統合されており、チャット内で会話を手助けしてくれます。「@google」と入力して、自然言語で頼み事をすれば、適切な内容を返答します。

Google Allo:Googleアシスタント

Googleアシスタントのプレビュー版を統合

ただし、スマートリプライとGoogleアシスタントを利用できるのは今のところ英語環境でのみ。他言語への展開は「coming soon」という状況です。日本語版は近日サービス開始予定とされています。

セキュリティにも配慮

Alloではセキュリティにも配慮がなされています。Incognitoモードと呼ばれるシークレットモードでなされた会話は、メッセージがエンドツーエンドで暗号化され、通知のプライベート化や時間経過によるメッセージ自動消去などでプライバシーが保護されるといいます。

また、Googleアカウントとの接続は必須ではないものの、接続しておかなければGoogleアシスタントでカレンダーなどのユーザー情報に基づく情報が提供されなくなります。

※筆者が確認した限り、Android版・iOS版ともにアプリをダウンロードできない状況です(2016年9月21日13時30分現在)。