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蓮舫氏祖母・女傑・陳杏村の黒い霧と意図的二重国籍説浮上

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がんばれ日本さん。戸籍欄の「中国」の意味は、そのとおりだと思います。 

私は「中華人民共和国」と書かなかったところに、日本政府の「含み」を感じます。  

なんていうんですかね、日中台はこのようなあうんの「含み」で成り立っている部分があって、少なくとも中国はそれを暗黙の了解していたということです。  

ですから、尚更このようなデリケートな問題を、自分の保身と野心でつつきだしてしまった意識的な粗雑さがたまりません。  

「在日台湾人は中国の法の下にある」発言など、事次第で中国がこの「含み」を投げ捨てた有事の際、妙に生々しく蘇る可能性すらあると思って記事にした次第です。 

まぁ、常識的にはありえないと思いますが、他国の主権下の在留公民と企業まで指揮下にいれてしまうというトンデモ法律を作る相手が相手だけに、ということです。 

それはともかくとして、結局蓮舫という人は、「国家」という存在を根本的に理解できていないか、あるいは単に利用するべきものだと思っているのです。

蓮舫氏にとって日本とはただ利用するものであって、時には台湾、時には中国を天秤に乗せて、自分が巧みに利用していると思っているのでしょうね。  

さてその蓮舫氏に、ここにきて意図的に二重国籍を利用したのではないかとする説が浮上しました。 

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 謝哲信氏と蓮舫氏

父・謝哲信氏が亡くなった時に、蓮舫氏には大きな遺産が残されたはずです。  

後述しますがそれもそのはず、謝氏は政商だった母・陳杏村の台湾バナナルートの日本事務所長のような立場だったからです。 

巨額の金が謝氏の元にあつまり、黒い霧の中に消えていきました。 

憶測の域を出ませんが、蓮舫氏が相続税を租税回避するために、台湾籍を捨てなかったとしてもそう不自然ではありません。  

というのは台湾は、日本よりはるかに相続税が安いからです。  

ここにも、彼女のもう一つの体質である、「違法ではないが、限りなく脱法に近い」ことをやってのける体質が現れているのではないか、と見る向きもあります。  

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蓮舫氏の祖母である陳杏村は、これはもう女傑、あるいは、女帝というにふさわしい存在でした。 

戦時中に表向きのタバコ商の看板の裏で、日本海軍の裏工作であった阿片取引などに関わっていたとされています。

Photo_3ロッキード裁判に出廷した児玉誉士夫

当時日本海軍は米国などのタングステンなどの戦略物資の禁輸で苦しんでいました。しかし、哀しいかな軍人にはどうしていいかわかりません。 

そこで白羽の矢がたったのが、大陸に様々なパイプを持つ右翼の児玉誉士夫でした。 

児玉は、上海を拠点にしてこの裏工作に当たります。これが俗にいう「児玉機関」です。 

児玉は、1937年、外務省情報部長河相達夫の知遇を得て、中国各地を視察し、翌38年には海軍嘱託となり、41年から上海で児玉機関を運営しています。 

この裏工作の資金源が阿片密売でした。  

陳は、上海で児玉機関のための物資調達や、阿片密売の売り捌きなどに協力していたようです。 

この阿片密売によって陳杏村は巨富をなし、児玉も戦後、日本に持ち帰った巨富を元手にして黒幕にのしあがっていきます。 

では陳が単純な日本軍協力者かといえば、どうも違うようです。 

状況証拠ですが、国民党政権のテロ組織であった青幇は漢奸(※裏切り者の中国人の意)狩りをして数万といわれる白色テロをおこなっています。 

青幇の本拠地は上海にありました。 

しかし、陳は日本軍に取り入って巨富を得て、しかも戦闘機を2機も贈るという派手なまねをしておきながら、結局、青幇の漢奸狩りからは逃げおおせています。 

後に一度逮捕された際も、釈放されています。 

疑わしきは容赦なく殺しまくった青幇にしては不自然です。 

ここから、陳は実は日本軍協力者という仮面をかぶって、その情報を国府に流していたスパイではなかったのか、という疑惑もささやかれています。

中国情報サイト・サーチナはこう書いています。

「1945年、日本軍が降伏したのち、陳杏村は売国罪で起訴されたが弁護士に弁護を頼んで仮釈放となり、台湾に帰った。
台湾当局の裁判所は当時の社会的事情に迫られた事、国民党の地下工作と関係があった事の理由から「陳杏村売国事件」に無罪を言い渡した。」

この陳が戦後に手がけたのが、台湾バナナの日本輸出でした。

同じくサーチナはこう述べています。

「台湾に帰った後も、陳杏村は依然として実業と政治の世界で大いに活躍する名声赫々たる女丈夫であった。
彼女は大一貿易有限公司総経理、福光貿易株式会社社長、契徳燃料廠股フェン有限公司董事長を歴任し、更に台湾地区青果輸出業同業公会理事長を務め、台湾が海外に進出を果たす、とりわけ日本向けバナナ輸出貿易事業において主導的な役割を果たしたという。」

当時、バナナ貿易ほどボロイ商売はなかったようです。 

日本人にとっては高嶺の花であるバナナは高価で売れ、しかも輸入枠があったからです。 

ですから、一回このバナナ輸入枠さえ押さえてしまえば、安く輸出できて、ベラボーに高く売れる市場を独占できたのでした。 

これが陳の錬金術第二幕でした。 

彼女がやった方法は、いうまでもありません。裏金をふんだんに政界にバラまいて、バナナ貿易を独占することです。 

このようにして政界工作をしていた「台湾バナナの女帝」・陳杏村と、既に政界のフィクサーとなっていた児玉とは二度目の協力関係を持ちます。 

そしてこのバナナ貿易利権は、蓮舫氏の父である謝哲信氏に受け継がれています。  

このバナナ利権は、司直の眼から逃れるために多数のトンネル会社に分割しており、そのひとつを息子たち謝哲信、謝哲義に管理させていたようです。 

「黒い霧・台湾バナナ事件」が取り上げられた農林水産委員会-4号昭和41年11月01日 にはこういう記載があります。

「かつて日本が台湾バナナ輸入を自由化した当時から、国民政府によって輸出総量の五〇%の割り当てを与えられて、わが国の国内バナナ輸入業者に対して絶大な支配力を持っておる、こういう人が陳杏村。
 三つ目、陳杏村氏の令息に当たる人で謝哲義と謝哲信、こういう人がおります。今度はむすこさんのことですが、それぞれ砂田という日本人商社名をつけた多数のバナナ輸入会社を実質的に支配し、まかされております。(略)
この駐日弁事処は、日本の業者がかつて輸入バナナ一かごに何百円というリベートを持参しなければ台湾バナナを輸入しない、そういうようなことでリベートを取って、外為法違反容疑で警察から取り調べを受けた事件がある」

この1966年の国会答弁に見られるように、謝は母親の陳から譲り受けたバナナ利権のために、台湾と日本政界に金をばらまいたようです。 

ちなみにこの陳が作った会社は現存していて、今は蓮舫氏の母親が代表を努めています。 

これが「黒い霧・台湾バナナ事件」です。 

この時に日本政界、台湾だけではなく、中国共産党筋にも黒い金がばらまかれたという噂がありますが、真偽は定かではありません。 

中国共産党との関わりで言えば、蓮舫氏は成人した後に北京大学に留学しています。 

陳はこれまでの経緯からなんらかの北京政府とのパイプを持っていたはずですが、それと蓮舫氏の留学と関連づけられるかとうかは不明です。 

147297343709220199179_jfn061115高野孟氏と蓮舫氏

ここにもうひとり蓮舫氏の人生に、強い影響を与えた人物が登場します。 

それがかつて総評左派労働運動を率い、「高野総評」とまで呼ばれた高野実の息子である高野孟氏でした。

父親の実氏はゴリゴリの古典的マルクス・レーニン主義者で、中ソを平和勢力と規定し、労働運動を革命の学校と位置づけたような人物です。 

長男である高野氏もまた、中国シンパとしてマスコミ業界で知らぬ人とていない存在でした。 

ちなみに、鳩山由紀夫氏と共に旧民主党の立ち上げに関わり、現在も鳩山氏の主宰する東アジア共同体研究所の理事を務めています。

その彼が蓮舫氏を北京大学に送り込み、さらには弟子格の村田信之氏まで付き添わせ、やがてふたりの結婚の媒酌人まで努めています。

後にテレビ業界に蓮舫氏を紹介したのも、この高野氏です。 サンデープロジェクトでよく見る顔でしょう。

外国インテリジェンスのする情報工作を、一般人が証拠を提示することは不可能です。

ただ、その後の蓮舫氏が中国の意に沿ったことを、多く発言し始めたことは事実なようです。

戦中戦後史を、闇社会と深く関わりながら生き抜き巨富を築いた女傑・陳杏村と孫娘が、どのような関わりを持ち、台湾と大陸、日本を舞台にして生きてきたのか、歴史ミステリーの様相も見えてきました。

今日の扉写真の白い蓮の花は、陳ばぁちゃんが孫娘に「ハスの花は平和の象徴。ハスの花の船をいくつもつないでいけるよう、台湾の祖母が『蓮舫』という名前をくれた」ことにちなみました。

蓮舫さんは薄っぺらいですが、歴史の闇を背負った女傑・陳杏村女史には好奇心をそそられるものがあります。

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コメント

> 蓮舫さんは薄っぺらいですが、歴史の闇を背負った女傑・陳杏村女史には好奇心をそそられるものがあります。

 同感です。戦前の社会・政治状況も見えてきそうですね。

 

投稿: ueyonabaru | 2016年9月19日 (月) 11時46分

>日中台はこのようなあうんの「含み」で成り立っている ~ 粗雑さがたまりません。

戦中派が政治家として働いていた頃は、こういった「曖昧な状態であることを、解決とする」というのはそれなりにあったのでしょう。
でも、戦後豊かな時代に育った政治家は、そういうのをなげうっちゃいます。
蓮舫さんはメディア映りが良いので人気は有りますが、それは極彩色の蝙蝠のようなもの。

田中角栄さんが水戸黄門の柳沢吉保だとするなら、蓮舫さんは悪代官レベルですよね(笑)

投稿: 青竹ふみ | 2016年9月19日 (月) 14時35分

青竹ふみさん。

私もueyonabaruさん同様、黒い戦後史の闇に興味があるのですが、分からないことが多いので…。
そこは曖昧にして「日中国交快復」「台湾との『一つの中国』としての浅い決別」「沖縄返還」が同時期に絡んでます。角栄さんの時代ですね。

まあなんというか、蓮舫さんの言い様は微妙なバランス関係を日本側からブチ壊し兼ねないことを知ってか知らずか、危険極まりないってことは確かですね!

投稿: 山形 | 2016年9月19日 (月) 19時25分

やい管理人!
美しい蓮の花だけで、レンコンもドジョウも写ってないぞ!

なんてアホな突っ込み(笑)
花は食えないけど、蓮根もドジョウも美味しいよね!

投稿: 山形 | 2016年9月19日 (月) 19時33分

ヨーロッパの王室を見てください。国籍に関係無く王妃を迎えています。昔の日本もそうでした。ブログの主さんは排外主義のようですが、本当は中国人も韓国人も日本が大好きなんですよ。話し合いさえすれば分かり合えます。ブログの主さん、同時に沖縄県民の苦しさも少しはわかって下さい。沖縄に基地が不要であることを理解して下さい。安保は日本にとって不要なものの筆頭格です。蓮舫さんの権力闘争の意義を理解して、彼女の可能性を信じましょう。

投稿: 蓮舫ファン | 2016年9月19日 (月) 22時06分

何気に見たら、管理人さんの今までの血と汗と涙の努力
を軽くブッ飛ばしてしまうコメントが載ってて、笑った。

私も、彼女のブッ飛ぶような可能性を信じていますよ。

投稿: アホンダラ1号 | 2016年9月19日 (月) 22時43分

私にとって蓮舫氏とは、己の利益の為に詐称する者・若しくは迂闊な者・若しくは不確かな情報を確認もせず流布する者。
このやり方で地位を得る成功体験をした者は、将来の重大局面でもその場しのぎで同じ事をする可能性の方を私は信じます。
民主党政権下ではそのような事が、実際繰り返されてきたし中韓ではそれが当たり前かもしれませんが、日本や他の常識的な国々では通じない振る舞いです。

投稿: ふゆみ | 2016年9月19日 (月) 22時44分

台湾に行けば私の国籍は皆さんと同じ台湾籍です、中国に行けば私のアイデンティティーはこの大陸です、日本の選挙民には生まれながらの日本人でございます、とか(笑)

いや〜菱餅食べたり、しゃぶしゃぶ食べたり、議員さんはよーござんすなぁ。
やはり兄さんや弟さんも重国籍なんですかね。

話し合っても理解出来なかったけどな〜奴等は日本人を利用することしか頭にない。
利用価値のあるお人好しの日本人=いい日本人
日本人はいい人ばかりだ←心の内では馬鹿にしてるからね
これは在日から教えてもらった。
日本人は人を信用し過ぎるってさ

管理人さんは冷静でしょ

投稿: 多摩っこ | 2016年9月19日 (月) 23時03分

私は蓮舫氏の不作為は国籍法14条二項に抵触し、あきらかな「違法」で、本来議員に立候補する要件を満たしていない人物であったと確信しています。

それとは別に、「リベラル」なブログ主様が、蓮舫氏の家系にまで遡って本記事にまとめ上げた意味を考えなくてはならんのじゃないか。

この問題は蓮舫ファンさんが言うような、「多文化共生主義」や外国人の人権、女性の人権の問題では全くありません。
私たちの「守るべき民主主義」のシステムの問題です。

国家の主権者たる私たちの最大の権利行使は、デモだの陳情などではなく、「議員を選挙」する事です。
その際のなにより重要な「情報」が、被選挙人である蓮舫氏本人によって偽られ、かつ報道によっても知るすべがなかった事が最大の問題点なのです。

国民の考えはまちまちで、蓮舫氏が二重国籍だろうが中国人だろうが、どうでも良い人たちがいる。
しかし、絶対にいかん!という人たちも当たり前ですが多いのです。
いずれの考えも選挙人の自由ですが、「偽り」や恣意的な情報の遮断によって、主権者としての国民の権利を侵す事は民主主義のルールに反します。

もしネットという手段がなければ、私たちは記事のような事実を永遠に知る事もなく、「蓮舫総理大臣」の誕生を見る日が来たかも知れない。
恐ろしい事です。


投稿: 山路 敬介(宮古) | 2016年9月20日 (火) 00時57分

蓮舫ファンさん。
めちゃくちゃにいわはる。
記事でお答えします。

投稿: 管理人 | 2016年9月20日 (火) 04時25分

>蓮舫ファン さん

何か勘違いしているようですが、蓮舫さんは辺野古移設に賛成している人ですよ。
>現行の移設計画は旧民主党政権が米側と確認した内容であることを踏まえ
>(米国と合意した)結論は基本として守るべきだ。どんなに米国と話をしても、選択肢は限られてくる。基軸はぶれるものではない。それが外交の基本戦術だ

これが、民進党代表選の候補者討論会で蓮舫さんが述べた言葉です。
ただ単に、政府の強引な進め方が駄目だと言っているだけで、移設に関しては辺野古で進めるべき、と言っているのです。

話し合いがどうこうと仰るなら、まずは蓮舫さんに「沖縄に基地が不要であることを理解して下さい」と仰ってはいかがですか?


管理人さん、蓮舫ファンさんは肝心の蓮舫さんの言葉もちゃんと理解しておられない様子。
話し合いをする前に、過去記事を読んで勉強をするよう促すに留めるべきです。

投稿: 青竹ふみ | 2016年9月20日 (火) 11時01分

いやいや、
恋は動け

投稿: 山形 | 2016年9月20日 (火) 11時20分

いやいや、
蓮舫ファンさんは。もう論外レベル。
中世から地続きで親族関係にありながらドンパチを繰り返してきたヨーロッパの王朝と、現代の天皇家との区別すら理解できない無知かお方たですね。
で、沖縄のヌクゼ

投稿: 山形 | 2016年9月20日 (火) 11時28分

いい加減にして下さい。
出ていけとは言わんが少しは控えたらどうですか。

投稿: | 2016年9月20日 (火) 16時56分

名無しさん。
ふざけないで下さい。
ここは私のブログですよ。
どこから、誰が、どうして、どこへ「出て行く」のですか。

あなたは気がついていますか?
あなたが言ったことは民主主義の根幹に関わることなんですよ。

なんの権限があって、あなたはそんな暴言を吐けるのですか。
あるいは、あなたは中国に何万規模でいるといわれているネット監視員かなにかですか?
寡聞にして、日本にそんなものがあると知らなかったですね。

控える?なにを?なにに対して?
彼女の血脈を知ることを、なぜ「控え」ねばならないのですか?
なにか後ろめたいものでもあるのでしょうか。
彼女は首相になる可能性のある、公人中の公人ですよ。
だから「いいかげん」にはできません。

私が書いたことに、もしあなたが間違いだというのなら、このことがおかしいと指摘すべきで、そこからやっとまともな議論になります。
それを省いて、「出て行け」ですか。
呆れたものですね。


投稿: 管理人 | 2016年9月20日 (火) 17時29分

先程の「名無し」です。
管理人さんの記事に対するものではなく山形さんの振る舞いに対するコメントです。
誤解させたようで失礼しました。

投稿: john doe | 2016年9月20日 (火) 18時51分

ああ、すいません。

今朝はタップミスしまくってました。どうも動きがおかしいし。
言いたいことは「名無しコメント」の前ので合ってます。
蓮舫さんは王族でも皇族でもなく、立法府の方でもし政権に就いたら「行政府のトップ」になり得る地位となったわけですから。

投稿: 山形 | 2016年9月20日 (火) 21時02分

蓮舫氏が公職選挙法第235条5項氏名等の虚偽表示罪の疑惑があるとして、地検へ刑事告発状を郵送にて提出された様です。

検察どう動くでしょうか。

投稿: さいにゃー | 2016年9月20日 (火) 22時25分

あらあら、john doeって名無しの権兵衛じゃん(笑)

投稿: 多摩っこ | 2016年9月21日 (水) 02時13分

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