首都圏 NEWS WEB

ニュース詳細
ポケモンGO 警視庁改善要請

09月21日 12時31分

ポケモンGO 警視庁改善要請

1005863781_20160921132508.mp4

今週、東京のお台場にスマートフォン向けのゲームアプリ「ポケモンGO」の珍しいキャラクターが出現し、それを捕まえようと集まった大勢の人が車道に飛び出したり信号無視をしたりして警察官が出動する事態となりました。
これを受け警視庁は、ゲームの運営会社側と協議し改善を求めました。
日曜日だった今月18日の午後、東京・港区のお台場を管轄する警視庁東京湾岸警察署に「道路上に人があふれ危険だ」などといった、110番通報が相次ぎました。
パトカーが急行すると、スマートフォンを手にもった人など数百人が集まっていて、現場で撮影された動画には警察官の注意を無視するように車道に飛び出したり、信号無視をしたりする状況が映されています。
当時、現場にいた人によりますと「ラプラス」という「ポケモンGO」の珍しいキャラクターが付近に出現し、それを捕まえようと大勢の人が熱中し、異様な雰囲気だったということです。
これを受けて東京湾岸警察署は20日、ゲームの運営会社側を呼んで協議し、キャラクターの出現場所の設定などの改善を求めました。
ポケモンGOの運営会社は、NHKの取材に対し「プレイヤーの皆様には安全に楽しんで頂くよう注意喚起を行っており安全対策について引き続き努力して参ります」と話しています。

「ラプラス」は、スマートフォンの人気ゲームアプリ「ポケモンGO」に登場するキャラクターの1つです。
水上を泳ぐ恐竜のようなキャラクターで、ゲームの中で入手するのが最も難しい部類であることから、プレーヤーの間では「レアキャラ」と呼ばれ高い人気があります。
インターネットの掲示板では、「ラプラス」のような珍しいキャラクターが出現した場所が書き込まれるなど情報交換がされています。
そうした場所には多くのプレーヤーが押し寄せ、私有地に無断で立ち入る人がでるなど世界中で社会問題となっています。

お台場周辺は「ポケモンGO」のプレーヤーの中では、珍しいキャラクターが出現する場所として知られています。
警視庁によりますと、これまでもキャラクターを捕まえようと私有地に立ち入ったり、大勢の人が歩道に集まったりして警察官が出動する事態がたびたび起きていましたが、今回ほど大規模なものは初めてだということです。
警視庁は「事故にもつながりかねず、大変危険なので、プレーする際には安全に十分注意したうえで、ルールを守って楽しんでほしい」としています。

インターネット上の動画投稿サイトには、当時の状況が撮影された動画が複数投稿されています。
動画ではスマートフォンを片手に持った大勢の人が車道に飛び出したり、信号無視をして走って車道を渡ったりする状況が映されています。
またパトカーが駆けつけ、サイレンを鳴らしながら警察官が歩道に戻るよう促しますが、呼びかけを無視するように道路を渡る人たちの様子も撮影されています。
当日、現場にいた神奈川県の50代の男性は、インターネット上で「レアキャラ」と呼ばれる「ラプラス」というキャラクターがお台場に出ると聞きつけて向かいましたが、あまりの人の多さに危険を感じたといいます。
当時の状況について「午後3時ごろから人が集まりだしました。最初は20人ほどでしたが次第に人数が増えていき、最終的には数百人が集まっていました。警察官も駆けつけたが多くの人が無視してゲームを続けていて、異常な光景だった」と話しました。
一方で「ラプラスは本当に珍しく、正直みんなが欲しい気持ちもわからないでもないです。お台場に出るという情報が拡散されたので、ポケモンをするためにわざわざ来たと思われる地方ナンバーの車が多くいました。ただ、危ないことは間違いないのでもう少し安全な場所で出現させることなど対応を考えて欲しいです」と話していました。

首都圏のニュース

新着ニュース

このページの先頭へ