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 金沢市議会(定数38)の事務局が、市議会を傍聴した市民の名前などが記された台帳の情報を無断で市議に提供していたことがわかった。朝日新聞の取材に対し、事務局側が「以前から慣例で渡していた」と認めた。また、事務局が政務活動費に関して情報公開を請求した報道機関名を議会側に伝えていたことも明らかになった。

 金沢市議会事務局によると、9月議会の本会議で一般質問した市議が「支援者が来ていたかどうかを確認したい」と要求。事務局の職員は求めに応じ、傍聴者が受付時に記入する氏名と住所をまとめた台帳を見せたという。

 傍聴に来ていた人を自らの支援者と勘違いした市議が礼状を出したことなどから、情報提供が発覚した。事務局の森沢英明総務課長は「今後は運用を改める。市議には閲覧させず、厳格な取り扱いを徹底したい」と話している。市議の名前について、事務局側は明らかにできないとしている。

 さらに、今月1日に開かれた市…

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