シャープ 大阪の田辺ビル買い戻しでNTT側と一致

シャープ 大阪の田辺ビル買い戻しでNTT側と一致
台湾の「ホンハイ精密工業」の傘下で経営再建を目指す「シャープ」は、合理化の一環で売却した大阪・阿倍野区のかつての本社地区にある2つのビルのうち、NTTグループの企業に売却したビルを買い戻す方向でNTT側と一致したことが分かりました。
シャープは去年9月、経営合理化の一環として、大阪・阿倍野区のかつての本社地区にある旧「本社ビル」を家具販売大手の「ニトリ」に、道路を挟んで向かいに建つ「田辺ビル」をNTTグループの不動産会社の「NTT都市開発」に合わせて188億円で売却する契約を結び、ことし3月に引き渡したあとは、リースで使用しています。

しかし、8月に就任したシャープの戴正呉社長は、2つのビルのうち「田辺ビル」を再び取得する意向を示していたもので、関係者によりますと、シャープがこのビルの土地と建物を買い戻す方向で売却先のNTT都市開発と一致したことがわかりました。

今月中の契約に向けて両社で具体的な協議を続けるということです。シャープは、2つのビルの売却に伴って、ことし7月、本社を大阪・堺市に移転していて、田辺ビルの用途について今後、検討を進めることにしています。