[PR]

 英語の話す力と聞く力を養うことを目指し、すべて英語で実施する授業が20日、大津市大将軍1丁目の市立瀬田北中学校であった。

 市教委は、静岡県の企業と共同で、今年度から英語教員とALT(外国語指導助手)が教える授業を全て英語で実施するプログラムを開発中。授業はこの一環で、2019年度以降の本格実施にいかす。

 この日、1年1組の32人は、英単語を使ったビンゴゲームや、2人1組で1人がものの大きさや色、場所などを説明してもう1人が何かを当てるクイズなどに挑んだ。「温かい、水、ホテル」は「温泉」、「先生、勉強、教室」は「学校」など、生徒が正解するたびに教室は笑いに包まれた。井上夏来さん(13)は「単語、文法だけでなく、ゲームなどで実践的に学べて楽しかった」と話した。

 市内では今後、同校と市立南郷中学校(大津市赤尾町)の2校で、2学期に1学級あたり10回開く。市教委はその後内容を見直し、来年度に市立の全18中学校の1年の授業で月2回程度実施し、19年度には全学年で実施したいとしている。(山下寛久)