日中経済協会 中国の過剰生産解消へ構造改革実行を

日中経済協会 中国の過剰生産解消へ構造改革実行を
中国を訪れている日中経済協会の訪問団は21日、経済政策を担当する中国政府の幹部と会談し、中国が安定的な成長を続けるためにも鉄鋼製品などの過剰生産の解消が欠かせないとして、構造改革の着実な実行を求めました。
日中経済協会の代表団は21日、北京で中国の経済政策を担当する国家発展改革委員会の幹部らと会談しました。

この中で、中国側は、課題となっている鉄鋼製品などの過剰生産について、設備を削減するといった構造改革が進展しつつあり、外国で伝えられているほど過剰生産はしていないと説明しました。

これに対し、日中経済協会の宗岡正二会長は「中国側は真剣な取り組みを始めているが、鉄鋼製品などはまだ大量に安値で輸出を続けており、世界の市場に深刻な影響を与えていることを憂慮している」と述べ、中国が安定的な成長を続けるためにも過剰生産の解消などが欠かせないとして、構造改革の着実な実行を求めました。

また、経団連の榊原会長は「日本と中国は一衣帯水の関係にある掛けがえのないパートナーだ。日中の経済発展の基盤として、良好で安定した政治外交関係が極めて重要だ」と述べ、日中首脳会談などの政府間の対話を定期的に行うべきだという考えを示しました。