リオデジャネイロパラリンピックの閉会式が19日に行われ、五輪を通じて約1カ月半の祭典が幕を閉じた。今大会から学んだことを4年後の東京大会にどう生かすか。

 リオの反省から、選手村の運営には本番前に複数回のテストが必要ということがあぶり出された。ベッドメークや洗濯スタッフの契約雇用が遅れて、訓練や教育が十分にできないまま開幕。盗難事件が連発した。スタッフの出入り口に警察官を増員し、身体検査を実施したが、今度は外に運び出すゴミ箱に選手のスマートフォンを入れて盗み出す手口が横行。最終的にはゴミ箱もひっくり返してチェックした。インフラ面でも水漏れなどが多発した。

 東京では、選手村が満員になった状態で電気、水道などを使用するテストを行うなどし、最善を尽くす予定だ。警備要員に余裕のあったリオとは違い、場当たり的に増やせない東京では「セキュリティーカメラを増やす」(選手村担当)などして対処を検討する。