電通ベンチャーズが、スポーツ観戦用VRストリーミング技術を開発する「LiveLike」に出資

Masaru IKEDA by Masaru IKEDA on 2016.9.21

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電通ベンチャーズは21日、ニューヨークを拠点にスポーツ観戦向けのバーチャルリアリティ(VR)プラットフォームを開発する「LiveLike」に出資したと発表した。出資額や出資比率は明らかにされていない。同社は立ち上げ期には NFL から助成金を受けているほか、これまでに複数の投資家から総額95万ドルの出資を受けている。

LiveLike は放送局向けの VR プラットフォームを開発しており、放送局は VR 撮影専用の設備を準備しなくても、既存の映像配信設備の活用で、ライブ VR 配信することが可能になる。視聴者は、iOS、Android、Gear VR に対応したアプリでスポーツの試合をライブ VR で視聴可能になる。9月13日には、Fox Sports との提携により、NCAA Football の Ohio State vs Oklahoma ゲームの、iOS、Android、Gear VR 対応のスポーツブロードキャスティングアプリ(下図)をリリースしている。

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LiveLike は2015年、アメリカの有名アクセラレータ・ネットワーク TechStars から輩出されたスタートアップで、今年2月に TechCrunch がスタンフォード大学のビジネススクールと共催したスタートアップ・コンペティション「1st And Future」で、「Bringing Home The Game」部門の優勝の座に輝いた。LiveLike の共同創業者で CEO の Andre Lorenceau 氏は、かつて VR コンテンツ制作会社の Innerspace VR で勤務していた経験を持つ。

Masaru IKEDA

Masaru IKEDA

1973年大阪生まれ。インターネット黎明期から、シンクタンクの依頼を受けて、シリコンバレーやアジアでIT企業の調査を開始。各種システム構築、ニッポン放送のラジオ・ネット連動番組の技術アドバイザー、VCのデューデリジェンスに従事。SI、コンサルティング会社などを設立。Startup Digest(東京版)キュレータ。

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