《zak女の雄叫び お題は「金」》男子体操「金」 加藤選手のクールな横顔に釘付け 4年後の進化に期待   (2/2ページ)

2016.08.31

リオ五輪の体操男子団体総合・決勝  鉄棒の演技を終えてガッツポーズする加藤凌平選手
リオ五輪の体操男子団体総合・決勝 鉄棒の演技を終えてガッツポーズする加藤凌平選手【拡大】

 今回のリオ五輪で、男子体操日本はライバル・中国とのトップ争いが想定されていたが、予選では内村選手が鉄棒から落下するなどミスが相次ぎ、苦しい戦いを余儀なくされた。そんな中、1人ノーミスで淡々と高得点を積み上げていったのが加藤選手だった。「あなただけが頼りです!」。観戦しながら思わず、そうつぶやいてしまった。

 決勝でも、その安定感は揺るがなかった。5種目中4種目で15点以上の高得点をマーク。床運動で16点超えをたたき出した白井選手のように、単独で抜きんでた演技ではなかったが、総合得点への多大な貢献で団体の金メダルを大きく引き寄せた。「凌平は絶対に失敗しない。絶対に」。内村選手は決勝後の会見で、加藤選手をこう絶賛した。

 ただ、その後の個人総合、種目別の平行棒では、加藤選手はメダル圏外の苦戦を強いられた。ロンドン五輪後の4年間、団体に照準を合わせて練習してきたため、「リスクのある大技をとれなかった」(加藤選手)のが、メダル圏内のトップ選手との差を縮められなかった最大の要因だった。体操団体「金」への過分な期待が、結果的に選手個人の可能性を狭めてしまったのではないかと、少し申し訳ない気分になってしまったが、その「覚悟」があったのか、本人に後悔はないようだった。

 リオ五輪を終えて、4年後への「課題が見えた」と語った加藤選手。4年後の東京五輪では、さらなる進化を見せてくれるはず。時差ぼけもなく、間近にその活躍が見られるのが今から楽しみだ。(い)

                  ◇

【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。8月のお題は「金」です。

 

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