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失敗するプロジェクトで見られがちなリスク因子とは(前)

2016/09/21

Moira Alexander CIO

 プロジェクト管理はさまざまな面から成る。計画を完璧に練り上げていたとしても、1つの面が原因で狂いが生じる。差し迫った失敗の兆候を察知できれば、プロジェクトマネージャーは事前に注意を払うことができる。この記事では、プロジェクトが失敗に向かう兆候を見極める助けとなるよう、プロジェクトでありがちなリスク因子を、3つのカテゴリーに分けて紹介する。

1:大局的な目的に関するリスク因子

 戦略上の結び付きがない:プロジェクトの目的やゴールと、会社全体の目標との間に、明快な結び付きがないというのは、プロジェクトに再検討が必要であることを示す最大の兆候の1つだ。このプロジェクトが会社にとってプラスになるという明確な認識がないまま突き進むと、大失敗につながるのは必至だ。

 プロジェクトの動機が明確でない:プロジェクトの必要性を理解している人や説明できる人がほとんどいないのは問題だ。必ずしも失敗に至るとは限らないものの、そもそもプロジェクトが始まった理由をはっきり知らないとなると、プロジェクトを遂行する中でステークホルダーがおのおのの役割を適切に果たすのは難しくなる。また、プロジェクトが選ばれた理由を首脳陣が理解できていないとなると、大失敗に至るのはまず間違いない。

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