難民サミット 来年までに36万人受け入れを確認

難民サミット 来年までに36万人受け入れを確認
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シリアなど内戦や紛争が続く国から逃れた難民への支援について各国の首脳が話し合うサミットがアメリカのオバマ大統領の呼びかけで開かれ、各国合わせてこれまでのおよそ2倍の36万人以上の難民を来年までに受け入れることなどを確認しました。
このサミットは、20日、ニューヨークで国連総会にあわせて開かれ、52の国と組織から首脳や代表が出席しました。

開催を呼びかけたアメリカのオバマ大統領は、難民をめぐる問題について「この危機はわれわれの時代の最大の試練の1つだ」と述べ、人道上の危機に対する国際社会全体の対応が問われていると強調しました。そして、多くの難民はアフガニスタン、ソマリア、シリアから逃れてきていると指摘したうえで、「シリアで起きていることは受け入れられないと誰もがわかっているが、これを止めるために団結できていない」と述べ、シリアの停戦に向けロシアなど各国のさらなる取り組みを強く求めました。

各国の首脳らも、難民を受け入れるための財政的な支援の強化などを発表し、各国合わせてこれまでのおよそ2倍の36万人以上の難民を来年までに受け入れることなどを確認しました。

内戦や紛争などにより住まいを追われた人は、全世界で6500万人余りと第2次世界大戦後、最も多くなる中、難民を多く受け入れている国の負担を国際社会全体で公平に分かち合えるかどうかが課題になっています。