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» 2016年09月21日 00時00分 UPDATE

ウインカーを出さない「岡山の不思議」 交通マナー全国最悪の実態 (1/4)

右折、左折時や車線変更時に方向指示器(ウインカー)を出す。そんな当たり前の交通ルールが、なぜか岡山県では守られていない。ルールを守らないのは県民性なのか。

[産経新聞]
産経新聞

 右折、左折時や車線変更時に方向指示器(ウインカー)を出す。そんな当たり前の交通ルールが、なぜか岡山県では守られていない。「自己都合による勝手なルールがまかり通っている例が散見される」「基本的な交通ルールを守らない車両が、いまだ少なくない」。現職と前職の岡山県警本部長の県議会での発言だ。日本自動車連盟(JAF)が発表したアンケート結果で、右左折の合図を出さない車が最も多い都道府県が「岡山県」だった。県警は取り締まりを強化し、交通マナー向上を目指した取り組みを続けるが……。ルールを守らないのは県民性なのか。

「交通マナー悪い」との回答が58%

 今年7月に発表されたJAFのアンケート結果。「方向指示器を出さずに車線変更や右左折する車が多い」との質問に対し、「とても思う」と「やや思う」と回答した割合が、岡山県は91%と全国で最も高かった。合図を出さない場合は道路交通法53条に違反し、反則金が5〜7千円、違反点数1点が科される。

 また、「お住まいの都道府県の全般的な交通マナーについて、どう思いますか?」の問いに「悪いと思う」「とても悪いと思う」と回答した割合も岡山県は58・6%で、全国8位の高さだった。

 この結果を受けて、岡山トヨペット(岡山市南区)では8月20日、「ウインカーを出そう★宣言」と題した啓発活動を開始。新車購入者に「ウインクしよう〜車線変更/曲がる前にウインカーを〜」と書かれたマグネットステッカーを配布したり、来店客の子供にお守りを配って、親にウインカー合図を出すように呼びかけるメッセージを書いてもらうワークショップなどを行った。

岡山市内の交差点では、注意を促す看板が設置され、道路に「★合図」と大きく書かれているが、中央の車は合図を出さずに車線変更を行っていた(一部画像処理しています)
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