三菱レイヨンの協力のもと、炭素繊維を使って限定生産されたランボルギーニの「チェンテナリオ」が16日、アジアで初披露された=東京都新宿区、宮崎健撮影

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 自動車用の炭素繊維で三菱レイヨンが攻勢に出ている。イタリアの高級スポーツ車メーカー・ランボルギーニと、炭素繊維複合材の共同開発を進めることで16日に基本合意。炭素繊維を使った限定生産のランボルギーニ「チェンテナリオ」がアジアで初披露された。両社は互いの技術を組み合わせ、炭素繊維を強化した樹脂の開発などにつなげる。

 炭素繊維は鉄と比べて重さが4分の1、強さは10倍。東レ、帝人、三菱レイヨンの日本勢3社が世界シェアの6割超を握り、車の部材だけでなく、量産車の車体に広く採用してもらおうと開発を競っている。