豊洲市場(東京都江東区)の主要施設の地下空間に水がたまっている問題で、都議会公明党は20日、水産卸売場棟のたまり水から有害物質のシアン化合物が検出されたとする独自の分析結果を発表した。シアンは「不検出」が環境基準だが、同党の調査では1リットル当たり0.1ミリグラムが出た。

 都が17日に公表したたまり水の調査結果ではシアンは検出されなかった。公明党は「あくまで参考の値で、極端に高いとは言えないが、都にはもう一度調べてほしい」としている。

 同党は14日、都が土壌汚染対策である盛り土をせず地下空間を設けた主要施設のうち、水がたまる水産卸売場棟など3施設を視察。その際に採取した水について民間機関に調査を依頼していた。