今週のお題「プレゼントしたい本」
読書の秋だ・・・。
まぁ、秋に限らず年がら年中、本は読んでるけど。
このブログ、もともとは読んだ本の記録として始めたものだったんだけど、いつのまにか雑記ブログになったな。
本はかなり読むし、いろいろオススメは有るんだけど、今週のお題が「プレゼントしたい本」ってことなので、実際にオレがまわりにプレゼントした本を紹介してみようかな。自分が気に入った本は、やっぱりみんなにも読んで欲しいから、すぐにあげちゃうんだよな。
そんなオレが、過去にプレゼントした本の中から厳選して紹介してみる!
続き~
まずはコレだな・・・。
三浦しをん作 「風が強く吹いている」
この本は、知り合いやら友だちに、10冊以上、配ってるな。
自分でも何回も読み返してるし、保管用と読み返し用、誰かにプレゼント用と、常時5冊ぐらい家に置いてる。すっごい好きな小説だ。
箱根駅伝を扱った小説なんだけど・・・
箱根駅伝って知ってるよね?
え!?知らない?
正月の2日、3日に東京大手町と箱根を往復する駅伝だ!テレビで観たことあるでしょ?
この小説は、その箱根駅伝が舞台なんだけど、補欠も居ない大学陸上部が箱根を目指すところから物語が始まるわけだ。テレビで観る箱根駅伝は、誰でも出れる訳じゃないからね。弱小の陸上部が、記録会~予選会といろいろ問題を抱えながらも箱根を目指して、本戦でシード権を得るまでの物語。
もうね、読んでて涙が止まらないね。陸上部の10人に均等に光を当てて、それぞれに感情移入できる。青春小説でお決まりの恋や友情を描きながらも、あきらめない事の大切さ、迫真のレース場面・・・何度読み返しても勇気をもらえる!
この小説については、10人だけで箱根駅伝とかファンタジー!って言う批判的な意見もあるんだけど、ドキュメンタリーじゃないんだから良いじゃないか、って思うけどね。読んだ後に、何かしら心に残ることは名作の条件の一つだと思うけど、この小説は間違いなく「勇気」を与えてくれる傑作。
勇気といえば・・・
北原 美貴子作 「少しは、恩返しができたかな」
この本は、ウチの進学塾に通ってる生徒に、たま~にプレゼントしてるな。
この子は・・・!って子には読ませてる本だ。
「目標があれば、頑張れる!」って言葉がこの本の中で語られてるんだけど、この本の主人公、すごいよ・・・。
この本はノンフィクションなんだけど、ユーイング肉腫に冒された高校生が、病院に入院しても受験勉強を頑張り、東大に合格する・・・。入学後、命を落とすことになってしまうんだけど、同級生や先生の支えと励まし、「目標があれば、頑張れる!」の精神で見事に現役合格する姿は、これでもかってぐらい涙が溢れ出たな。作者である母が、病と懸命に闘いながら受験勉強を頑張り、残された時間を、少しでも大学生らしく生きたいと願った息子の姿を描いたものだ。
本を読んで涙が出ることは誰でもあるだろうけど、オレ、この本を読んだときは声を出して泣いたからね。嗚咽だ・・・。頑張る人にはプレゼントしたい一冊だね。
何年か前に24時間テレビでドラマ化されてたけど、あんなジャニタレの主演じゃ、良いものも普通のドラマになってしまうな。
ミステリーからも一冊・・・。
う~ん、ミステリー好きな人は、目が肥えてるしなぁ。
今さら、綾辻さんの「十角館の殺人」とか歌野さんの「葉桜の季節に君を想うということ」なんかをプレゼントしても、あ~、それ読んだよ!って言われるのがオチでしょ。
そこで、ミステリーファンにプレゼントしてるのが、これ。
F.W.クロフツ作 「樽」
古典の名作だぞ。古典といえばシャーロック・ホームズなんかを思い浮かべるかもしれないけど、この「樽」はリアルな推理小説だ。古典からベスト10を選ぶ、ってイベントだと必ずランクインする名作なんだけど、案外と読んでない人が多い。
ここで細々と書くと、推理小説の醍醐味が無くなるから書かないけど、この小説の肝はアリバイ崩し!派手な名探偵とか出てこないけど、重厚な作風でオススメなのだ。
古典だと他に、フィルポッツの「赤毛のレドメイン家」なんてのも名作。高校生の時に読んだけど、衝撃のラストにぶっ飛んだからなぁ。
バイトの応募に来た大学生なんかを面接すると、居るんだよね、こういう学生が・・・。
大学生:趣味は読書です!
ほぉ、どんな本を読むんだい?
大学生:ミステリーが好きです。
ふむふむ、たとえば、オススメが有れば教えてくれるかい?
いや、別に赤川次郎さんをどうこう言うつもりはないけどさ、期待してる答えとチョイとズレてるからね・・・。
他にも、プレゼントしてる本はいろいろ有るんだけど、書ききれないな。
自己啓発関係だと、あれだ・・・。「夢をかなえるゾウ」とかね。以前に書いたけど、財布がどうのこうの言ってる本より、百倍、読む価値あると思うね。
歴史モノなんかだと、定番の司馬遼太郎だけど、「関ヶ原」とか「城塞」とかね。
この二冊を読破してると、今年の大河ドラマ「真田丸」をもっと楽しめると思う。
あと、このブログで何度も触れてる「とんび」。
これ重松 清さんの大名作だね。ドラマにもなってるし、小説もドラマも、涙を誘う出来ばえだな。子供が生まれたお父さんとか、大学生になって初めて親元を離れて一人暮らしを始めた子なんかに、プレゼントしてるぞ。
思うんだけど・・・。
本をプレゼントするなら、相手に合わせた本をプレゼントしないとね。
せっかくプレゼントしても、読んでくれなきゃ残念だし、ちょっと腹立つし(笑)
次回予告~
次回はネット弁慶についての話と、ついに自画像公開か!?