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BOOKCASE

色々な人の人生に影響を与えた本や映画を集めています

大学生になる息子や娘にプレゼントしたいオススメの本20選 - 大学新入生への入学祝い

プレゼント

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1.D・カーネギー「人を動かす」

 

あらゆる自己啓発本の原点とも言うべき本書は、1937年に初版が発行されると瞬く間にベストセラーとなり、累計で1,500万部を売り上げた。『How to Win Friends and Influence People』は初版の発売当時と同じように今日でも十分通用する内容となっているが、その理由は、著者のデール・カーネギーが決して変わり得ない人間の本質を理解していたからに他ならない。著者の信ずるところによれば、経済的成功の15パーセントは専門的知識から生み出されるが、残りの85パーセントは「考えを表現する能力、リーダーシップをとる能力、そして人々の熱意を引き出す能力」によるものとなる。人と接する際の基本的な原則を基に、自分が重要視され、評価されていると相手に感じさせるようなスキルを教示する。また、操られていると相手に感じさせないようにしながらつき合う基本的な手法にも重点を置いている。カーネギーは、誰かに自分が望むことをさせるには、状況を一度自分以外の視点に立って観察し、「他人の中に強い欲望を喚起させる」ことで可能になると述べる。更に本書を通じて、相手に好かれる方法、自分の考え方に相手を引き込む方法、相手の感情を害することなく、あるいは恨みを買うことなくその人の考え方を変える方法を学ぶことができる。例えば、「他人にその考えが自分のものだと感じさせる」方法、そして「まず自分の失敗について語ってから他人を批判する」方法などである。また、歴史上の人物、産業界のリーダー、そして市井の人々の逸話を交えながら、著者の論点が分かりやすく解説されている。(Joan Price, Amazon.com)

 

【プレゼントしたい理由1】

この本は私が高校生の時に出会ったものです。読みやすく、当たり前のことばかりが書かれていますが、子どもを持つ親になった今、改めて読み返すことが多いです。 内容はいたってシンプル。自分が他人に対してどういう態度で接すれば相手がどう動いてくれるかわかりやすく書かれています。 人間として知っているべきこと、当然わかっているべきことばかりですが、なかなかそうはできない人が世の中増えているような気がします。 みんながこの本の内容をもう一度自分の中で理解し、行動できれば、小さないざこざも、いじめも、大きくは戦争もなくなるのになと思います。

 

【プレゼントしたい理由2】

大学に入学すると親元を離れて生活することになると思います。近くにいれば相談に乗ったりできますが、電話やメール・LINEなどでは難しいこともあると思います。そうなると身近に相談できる相手が必要になってくると思います。「人を動かす」は人とのコミュニケーションのとりかたが書かれています。親が直接言うとうるさいなと思うことでも本ならば聞きやすいのではないかと思います。古い本ですが根本的なことは変わっていないですし、具体的に書かれているのでわかりやすいと思います。社会人になってからも役に立つ本だと思います。

 

【プレゼントしたい理由3】

有名な本過ぎて、なぜか読んだ気になっており、最近改めて読んだら思っていた内容と全然違い、とても感銘をうけました。内容は、若すぎても理解できず・腑に落ちず、歳をとってから読んでも実践するには遅いと思ったので、息子が大学生になるくらいがほんとにちょうどいいと思いました。特に男性向きの本で、これから社会に出ていく人に読んでおいてほしいと思います。一般的な自己啓発本に若干近い部分も感じましたが、それでも実践しても誰も損をする人がいないところがいいです。サービス業や営業マンでなければ本の内容を徹底的に実践する必要はないとも思いますが、知っておいた方がいいことだと思います。

 

 

2.加藤ゑみ子「気品のルール」

 

『気品のルール』『淑女のルール』合計15万部のベストセラーが、ひとつになって再登場! 「淑女」というイメージは、自分から遠いものだと思っていませんか? 実は、日常のささいなことに気をつけるだけで、ぐんと気品溢れるオーラが生まれます。 持って生まれた美貌はいつか失われますが、気品は一生モノ。 生涯、「素敵な女(ひと)ね」と言われるために、周囲から一目置かれる女性になるために。 淑女に変身するためのコツを、基本編と実践編に分けてご紹介します。

 

【プレゼントしたい理由】

大学時代には是非いろいろなことを学び考え、経験をして、素敵な大人になるための土台作りをして欲しいです。高校までと違って広い世界に出て行かなくてはなりません。そんな中での毎日は、時にとまどい、傷つき、これまでの自分は何だったのだろうかと悩み自分のことがわからなくなったり、大切な事を見失ってしまう時があると思います。そんな時にこの本を読んで欲しいです。この本には人にとって本当に大切なものが何であるかが書かれています。この本を参考に自分の目指すべきものが何かを掴んで欲しいと思います。 

 

 

3.木下威征「新しい人生のつくり方」

 

【どんな過去も、未来の武器になる】 「人生をもう一度やりなおしたい」 「戻れるものなら、あの頃に戻りたい」 そんな思いを持ちながらも、 「でも、今さら無理なんじゃないか……」 とあきらめている方がいるかもしれません。 でも、大丈夫。 新しい人生をスタートさせるのに、 【年齢】も【才能】も 【人脈】も【お金】も いっさい関係ない! と言い切る人物がいるんです。 それが、 本書の著者、木下威征です。 【カネなし】【学歴なし】 【人脈なし】【経験なし】という 不良あがりの超ダメ人間が、 今や、予約のとれない 超人気オーナーシェフになれたのです。 著者はこう言います。 「きっとあなたは、すでにあのときの僕より、 スタートラインが上のはずだ」 お金も人脈がないのはもちろん、 「This is a pen」もわからない学力レベルから 現在のポジションを築き上げた著者が、 新しい人生をスタートさせるのに必要な 【夢】【仕事】【人生設計】 【人間関係】【お金】の 思考法&実践法を徹底的に伝授します。 本書は、 マイナス地点からの「人間力」養成バイブルです。

 

 

【プレゼントしたい理由】

予約困難なフレンチ料理店の有名シェフのバイブル本です。 高校時代までヤンキー育ちで、全く学もなかった木下シェフ。将来にも希望が持てず自暴自棄になっていた時期に、先輩から貰った雑誌に載っていたフレンチ料理の専門学校生徒募集のページを見て「これだ!」と思いつき入学〜あらゆる困難に立ち向かい首席として卒業〜フランス留学・帰国してから現在までの人生が書かれています。 難しい言葉は書かれておらず、読書が好きでない子供でもサクサクと楽しく読める内容ですしとてもタメになる言葉も沢山書かれています。

 

 

4.ロバート・キヨサキ「金持ち父さん貧乏父さん」

 

お金の力を正しく知って、思い通りの人生を手に入れよう。 変化の時代のサバイバルツールとして世界中で読まれ続けるベスト&ロングセラー、待望の改訂版。 □最初に読むべき「お金」の基本図書 毎年多くの「お金」に関する本が出版され,書店に並び、そして消えていきます。 そんな状況の中で、「金持ち父さんシリーズ」は刊行から13年経った今でも変わらず多くの支持を得ています。 その第1作目である『金持ち父さん 貧乏父さん』は、時代が変わっても古びない原理原則を示す「お金」の基本図書。 「目からウロコの連続でした! 」という声が絶えず寄せられ、これまで数多の人々の「お金観」を変えてきました。 現在は日本やアメリカのみならず51ヶ国語に翻訳され、109ヶ国で読まれています。

 

【プレゼントしたい理由1】

これからの時代は、いい大学に入っていい会社に就職すれば、一生安泰の時代ではなくなると思います。子供は、まだ上の子が3歳10ヶ月です。まだまだ先の話ですが、実力.成果がキーワードの時代となるため、大学時代はそのために色々考えるための時間に使って欲しいと思います。 私は、大学を卒業して東証一部上場企業に勤務しておりますが、バブル期のように会社は守ってくれませんし、こちらも忠誠心がありません。大学にいって、勉強も含め、勉強以外の色々なことを学んで欲しいからです。特にお金のこと。

 

【プレゼントしたい理由2】

将来的に間違ったお金の使い方をして、お金に苦しむ人生を送ってほしくはありません。大学に入学するとアルバイトも自由にでき、お金を収入として得る機会が増えてきます。そんなお金を得る機会である初期段階において、正しくお金の扱い方、考え方の基礎を身に着けてほしいと思うからです。そうすることで、この時に身に着けたお金に対する扱い方、考え方が、その後の社会人生活、ゆくゆくは人生そのものにおいて役立つことになるからです。

 

 

5.スティーブン・R・コヴィー「7つの習慣」

 

第1部 個人と人間関係の効果性(原則中心リーダーシップの特徴/「7つの習慣」を復習する/三つの決意/真の偉大さとは/過去との決別 ほか)/第2部 マネジメントと組織の発展(豊かさマインド/七つの慢性的な問題/原則中心の学習環境/魚釣りを覚える)
コヴィー,スティーブン・R.(Covey,Stephen R.)(コヴィー,スティーブンR.) タイム誌が選ぶ世界でもっとも影響力のあるアメリカ人25人の一人に選ばれている。国際的に高く評価されるリーダーシップ論の権威、家族問題のエキスパート、教育者、組織コンサルタントとして活躍した。世界屈指のプロフェッショナルサービス企業フランクリン・コヴィー社の共同創設者。ユタ州立大学商経学部終身教授、リーダーシップ学において同大学の名誉職ジョン・M・ハンツマン・プレジデンシャル・チェアに就く。妻、家族とともに米国ユタ州で暮らした。2012年7月、79年の生涯を閉じた

 

【プレゼントしたい理由1】

学生時代はとかく勉強の成績などに重点を起きがちですが、これは人生で大切なことが、バランスよく説明されている本だと思います。勉強、仕事が大事なのはもちろんですが、家族のことや、他人とどう関わっていくかなど、あらゆる視点から総合的に、どうしたら心身ともにバランスの取れた人になることができるか、筆者や色々な人の体験談をもとに丁寧に教えてくれます。 子供には公私ともに充実した人生を送ってもらいたい、という親の気持ちがよく通じる一冊ではないかと思います。

 

【プレゼントしたい理由2】

大学に入学すると、高校までとは違って、一気に周りの世界が変わります。例えばバイト、下宿生活、交際相手、サークル仲間場合によっては上京したり他県に移ることもあって、人間関係の幅が広がると思います。人間関係で悩まず、円滑な大学生活を送るためにもこの「7つの習慣」はお勧めです。人間関係で仲間や大切な人を作る、その関係を維持するにはとても大事な原則が書かれているからです。この原則が出来ていない人は、社会人になってもたくさんいます。私自身もそうでした。なので、今のうちにこの原則(特に、相手のことを理解してから理解される)を学んで実践すると将来の人間関係やコミュニケーションにとても役立つと思っています。

 

 

6.佐藤美由紀「世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉」

 

豊かさとは何だろう?人生で大切なこととは何だろう?心にしみるスピーチで世界中に感動を与える、南米ウルグアイの元大統領ホセ・ムヒカ。“世界でもっとも貧しい大統領”と呼ばれるムヒカのスピーチやインタビューから選び出した名言を、解説とともに紹介。2012年国連リオ会議の「もっとも衝撃的なスピーチ」も掲載。

 

【プレゼントしたい理由】

月1000ドル程度で生活している世界で最も貧しいウルグアイの大統領、ホセ・ムヒカ氏の思想と哲学を名言から読み解く本です。 彼の生い立ちや思想のバックグラウンドなどを知るにはこの本だけでは十分でありませんが、彼の名言集として人生の様々な場面で思い出して欲しいと思います。 大学生活は人生の中でもっとも自由な時期です。それでいて社会経験はまだ乏しく、人として成熟する為に必要な経験を望めば得られる時間的な余裕のある時期でもあります。 この本の中にも「自分の時間を好きなことに使っているときが本当に自由なときなのです。時間であふれることこそ自由なのです」という一文があります。 自分の時間を自由に満喫出来るチャンスのある大学生だからこそ、自分のこれからの生き方を見つめる為に、時間を有効に使って欲しいと思います。 また、ムヒカ氏が教えてくれる消費社会に対する苦言や人生観を読み解くことで「本当の幸せとは何か」、「貧乏とは何か」を考えるきっかけにして欲しい1冊です。

 

 

7.中島義道「ウィーン愛憎 ヨーロッパ精神との格闘」

 

学士号2つに修士号を1つ得ながら学問への心残り絶ち難く、33歳にしてウィーンに赴いた青年を待っていたのは、“高慢”にして“偏見”に満ちたヨーロッパであった。他人の不正に敏感で、自己の権利を頑迷に主張する高飛車な人々の中で、諦めてひそやかに暮すか、姿勢を硬くして耐えるか。青年は決意する、後悔や不安を残さぬため、理不尽な言動に対しては断固戦うと。潔癖な憤りと涙と笑い溢れる、4年半のウィーン喧嘩留学記。

 

【プレゼントしたい理由】

私も大学を卒業して10年近くが経つけれど、未だに大学の教員になることが出来ずにいて、自分よりも若い後身の学生が博士課程を修了し助教になっていて焦る事ばかりです。この本の作者の中島義道氏も東京大学を卒業したものの30近くまでなかなか自分の仕事の意義を見出すことが出来ず、それでいて大学での勉強を続けたくてウイーン大学に私費留学してヨーロッパの異文化との戦いについて描かれています。自分の息子も大学教員になる道を選んでうまくいかなかったらこの本を読んで参考にしてもらいたいと思っています。

 

 

8.東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇蹟」

 

東野作品史上、もっとも泣ける感動ミステリー、待望の文庫化! 悩み相談、未来を知ってる私にお任せください。 少年3人が忍び込んだ廃屋。 そこは過去と未来が手紙でつながる不思議な雑貨店だった。 悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投函されたのか? 3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが……。次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか!?

 

【プレゼントしたい理由】

私が今まで読んだ本の中で一番読み終わった後にホッコリした気持ちになった本だからです。大学受験の為に猛勉強して心も疲れているだろうから、読んで気持ちがホッコリして欲しいのとこの本を通して人の気持ちとかこれから先の事とかを少しでも考えて欲しいと思います。あまり本を読まない私の息子でも、構えて読むことなく入り込みやすい本だと思います。大学生になって、しんどいことがあった時に思い出して気持ちにゆとりができてくれたら良いなぁと思います。 

 

 

9.シュリーマン「古代への情熱 シュリーマン自伝」

 

トロイア戦争は実際にあった事に違いない。トロイアの都は、今は地中に埋もれているのだ。――少年時代にいだいた夢と信念を実現するために、シュリーマンは、まず財産作りに専念し、ついで驚異的な語学力によって十数カ国語を身につける。そして、当時は空想上の産物とされていたホメーロスの事跡を次々と発掘してゆく。考古学史上、最も劇的な成功を遂げた男の波瀾の生涯の記録。

 

【プレゼントしたい理由】

今よりもテキストや学ぶ環境が少なかった時代に、独学で勉強し何ヶ国語もを習得したシュリーマンのこの自伝を読む度に彼を尊敬します。 学ぶ場やテキストも豊富にあり、またネットなどを使って勉強もできるという学ぶ環境に恵まれている現代に生まれたことを感謝しながら大学で勉強をして欲しいので、この本を推薦します。どんな目的を持って何を学ぶのか。学んだ知識をどのように人生や社会に活かすのかを考えながら勉強して欲しいです。

 

 

10.バルタザール・グラシアン「バルタザール・グラシアンの賢人の知恵」

 

"善人が損をするのは善良だからではなく、世間を見る目が甘いからだ" 時代を超えて読み継がれる最強の処世訓! バルタザール・グラシアンは、17世紀のスペインで活躍した著述家であり。イエ ズス会の修道士です。彼の残した著作は世界中で翻訳され、多くの人々に愛読さ れています。 神学者アルトゥール・ショーペンハウエルはグラシアンの著作のドイツ語訳を手 がけ、また日本では森鴎外が部分的な日本語訳を発表しました。哲学者フリード リッヒ・ニーチェは「ヨーロッパはいまだかつて、これほど精妙にして複雑な人 生の道徳律を生んだことはなかった」と記して、またショーペンハウエルも「人 生のよき手引書である」という言葉を残しています。 そして現代においても、高名なテノール歌手であるルチアーノ・パバロッティが 愛読書としてグラシアンの書を挙げているなど、欧米では今もマキヤベリ『君 主論』と並ぶ不朽の名著として読み継がれているそうです。 聖職者の書いた人生訓、というと、皆さんは生真面目で禁欲的、理想的な内容 を想像されるかもしれません。しかし全くそんなことはありません。むしろグラ シアンが主張し続けたのは、冷静な視点で現実を見つめ、思慮分別と洞察力を もって柔軟に物事に向き合うことです。その背景には、当時のスペインの不安定 な政情や社会に対する思いもあったのでしょう。ともあれ彼の教えは、400年の 時を超えて、私たちに自分を高めることの大切さを与えてくれます。 インターネットやテレビによる情報が氾らんし、世の中が恐ろしいほどの速さで 移り変わっている現代において、自分を見失わずに成功を手にするためにはどう すればいいのか? そのヒントがたっぷり詰まっているのが本書です。ぜひあな たの傍らに置いて、ご活用いただければ幸いです。 (「はじめに」より)

 

【プレゼントしたい理由】

大学入学から就職・結婚・子育てにおいて、私が大人には教えてもらえなかったことが、この本にびっしり書かれています。自己啓発の本は自分が何かに悩んだときに本屋にふらっと立ち寄った際、自分の状況にあった本を見つけて読み、心が軽くなるというものです。私も自分の親から、大学入学の頃に違う本ですが自己啓発本をプレゼントされました。読みはしたもののその時はピンときませんでした。でも、就職試験やその後就職先・で悩んだとき、また子育てで悩んだときに手に取り読んでみると、心にグサッと突き刺さったのを覚えています。ですので、自分自身も子供が大学入学するときには、今後の人生に役立つ「賢人の知恵」を送りたいです。

 

 

11.マルセル・プルースト「失われた時を求めて」

 

ひとかけらのマドレーヌを口にしたとたん全身につたわる歓びの戦慄―記憶の水中花が開き浮かびあがる、サンザシの香り、鐘の音、コンブレーでの幼い日々。重層する世界の奥へいざなう、精確清新な訳文。プルーストが目にした当時の図版を多数収録。

 

【プレゼントしたい理由】

長期休暇が多く、体力・気力・知力全てがに充実している大学時代は、人生で一番本が読めるときだと思います。そんなときこそ古典の名作、しかも一度読んだだけでは十分内容が理解できないような、難解な長編を読んでほしいと考えています。この「失われた時を求めて」は私が卒業論文のテーマに選んだものです。子どもの進路が理系でも文系でも、この大作を読了することが思考のトレーニングになると思いますし、内容を楽しんでくれればなおさら嬉しいことです。 

 

 

12.シェル・シルヴァスタイン「おおきな木」

 

幼い男の子が成長し、老人になるまで、温かく見守り続ける1本の木。 木は自分の全てを彼に与えてしまいます。それでも木は幸せでした。 無償の愛が心にしみる村上春樹訳の世界的名作絵本。 あとがきに訳者の想いがあふれています。 「あなたはこの木に似ているかもしれません。 あなたはこの少年に似ているかもしれません。 それともひょっとして、両方に似ているかもしれません。 あなたは木であり、また少年であるかもしれません。 あなたがこの物語の中に何を感じるかは、もちろんあなたの自由です。 それをあえて言葉にする必要もありません。 そのために物語というものがあるのです。 物語は人の心を映す自然の鏡のようなものなのです。」 (村上春樹/訳者あとがきより)

 

【プレゼントしたい理由】

ある1本の木が少年と出会い、その成長を見守っていくお話しです。少年が幼いころには一緒に遊んだり、傍にいてそっと寄り添ってあげたりしていますが、少年の成長と共に彼らの関係性も少しづつ変化していきます。少年は大人になるにつれ、木に会いに行くことは少なくなるのですが、ふと少年が戻ってきた時には喜んで手助けをするのです。自らの姿がどうなろうとも。 今現在幼い我が息子が成長し大人になって家を出た時、何か困難な事を抱えてしまったり、前に進めず苦しい思いをするようなことがあった時、ふと私たち親の存在を思い出してくれたらいいな、と思うのです。例えばこの木のように極端なことはできなくても、私たちはあなたの親であり、いつもここにいて見守っているから。そう伝えたい一冊です。

 

 

13.「平家物語」

 

「平家物語」は一大叙事詩として、また国民文学の白眉として古くから親しまれてきた。一貫して流れる仏教的無常感は、音楽性豊かな名文によって多彩な人生絵巻きをくりひろげながら、読者の心を打つ。

 

【プレゼントしたい理由】

大学に入学する時というのはお祝いムードに包まれていることがほとんどで、諸行無常がテーマである平家物語などという本は相応しくないと思われがちですが、逆に何事にも浮かれずに気を引き締めて生きて行ってもらいたいという願いが伝わるのではないかと思います。 年齢的にも古文が読めるでしょうし、またそれまでなかった悩みも出てくる頃でしょう。 その後歩む人生も乗り越えなくてはならないことがたくさんあるはずです。 平家物語の無常観はどこか心を強くしてくれますし、日本人として読んでおいて損をしない古典作品だと思います。

 

 

14.アレクサンドル・デュマ・ペール「モンテ・クリスト伯」

 

200年の長い間、世界各国で圧倒的な人気をあつめてきた『巌窟王』の完訳。無実の罪によって投獄された若者ダンテスは、14年間の忍耐と努力ののち脱出に成功、モンテ・クリスト島の宝を手に入れて報恩と復讐の計画を着々進めてゆく。この波瀾に富んだ物語は世界大衆文学史上に不朽の名をとどめている。

 

【プレゼントしたい理由】

運良く愛に包まれて育った我が子はあまり人を疑わず、怠け者ながら明るい子に育ってくれています。 世の中の理不尽さや、嫉妬から謀略を企て自分に危害を加える人間がいるなどと想像もせず、日々楽しく過ごしている我が息子に、物語を通して、どれだけ人間が残酷か読み取って欲しいと思います。 陥れられようとも、考える事をやめず、這い上がって行く主人公の姿にも感化されて欲しいです。 単純に面白い本である事も、進めたい理由の1つではあります。

 

 

15.筒井康隆「最後の伝令」

 

肝硬変末期、全身が衰弱しつつある窓際会社員の体内で情報細胞の最後の旅が始まった。行く先々で様々な情報を蓄えつつ、めざすは延髄末端の十二番街。臓器という都市の混乱を緊迫した筆致で描く表題作ほか、現実と虚構の融合を語る「瀕死の舞台」。桜の木が切々と陳述する「樹木法廷に立つ」等、SF回帰と熱狂的に迎えられ、“死”をめぐる文学的野心作とも激賞された傑作14編。

 

【プレゼントしたい理由】

大学生くらいで、ようやく解禁してもいい書籍だと思う。キラキラした青春や美しい日々だけでなく、ナンセンスや、ブラックユーモア、若者ならではの暗さや哀愁をこの書籍を通して堪能して欲しいし、大学生はそうした時間を過ごすのにとても向いていると思います。自分独りで楽しめる世界観や、リアリティを持ってほしいし、センスを磨いてほしい。考える時間や遠回りするであろう最後の青春の時間に、少し癖のあるこの書籍を是非贈りたいです。 

 

 

16.ティナ・シーリング「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学 集中講義」

 

「決まりきった次のステップ」とは違う一歩を踏み出したとき、すばらしいことは起きる。 常識を疑い、世界と自分自身を新鮮な目で見つめてみよう。 ――起業家精神とイノベーションの超エキスパートによる 「この世界に自分の居場所をつくるために必要なこと」。 本書は「起業家精神」と「イノベーション」に関する最良のテキストであると同時に、 「人生への贈り物」とも言える言葉がいっぱい詰まった自己啓発書です。

 

【プレゼントしたい理由】

私はこの本に30代で出会いましたが、読み終わってから、これをもっと早く、学生の頃に読んでおきたかったと思いました。 この本では、スタンフォード大学の教授が学生たちに投げかける問いとそれに対するアメリカの学生たちのユニークな回答や行動の具体的な事例が紹介され、それとともに、教授が「何故その問いや課題を学生に課そうと思ったのか」、また学生たちは「それに応えたことで何を学んだのか」も丁寧に語られています。 そこには、2つの魅力があります。1つは、日本の大学や日本の生活の中では思いつかないような発想や、異文化の価値観に触れる刺激。2つ目は、文化に関係なく学び続ける人に向けてのアドバイスです。常識を疑い、新しい価値を見つける楽しさを知り、人の可能性の大きさを示してくれています。 何歳で読んでも価値がある面白い本だと思いますが、大学生になる前に読めば、スタンフォード大学の教授や学生の行動や意図がリアルタイムに意識・共感でき、また同年代だからこそ気づける点が多々あると思います。 大学入学前に読んで、さらに長く大切にして欲しいと思える一冊です。

 

 

17.高橋歩「愛し合おう。旅に出よう。」

 

海。空。花。夢。旅。 Life is Beautiful.... さまざまな人々と出逢い、飲み、語りながら。 ときには、ひとりで、風に吹かれ、空を見上げながら。 旅をしながら刻んだ言葉と写真を綴った、愛と自由の旅ノート。 飛び出すように、ひとり旅に出た。 コースや目的地は決めず、ナビも持たず、 ただ、自分のワクワクセンサーに従って、 自由に車を走らせながら、「いいじゃん!」と感じたときに、 デジカメのシャッターを押し、心に溢れてきた言葉をノートに メモりながら、旅を続けた。 旅をしながら刻んだ言葉と写真を集めたら、 この本が出来上がった。

 

【プレゼントしたい理由】

人生は旅だ。 愛する人を見つけに旅に出よう、愛する人を確かめに旅に出よう。 愛に溢れたこの一冊。 私からの言葉だけでは足りない何かを息子が感じ取ってくれるのではないかと感じています。 歩さんの温かいことば、世界各地のたくさんの方々の愛。 愛とは生活しているそこに常にあるものなんだって、旅の中で気付いて欲しい。 そして、人生そのものが旅であり、愛なんだということに気づいて欲しい。 たいせつな息子がいつか誰かを愛して、新たな旅へ進むとき。そのときが来るまで、たくさん旅をして、たくさんの愛をもらい、たくさんの愛をプレゼントできるような、そんな人生を送って欲しい。

 

 

18.藤子・F・不二雄「ドラえもん」

 

四次元ポケットの中からいくらでも出てくる、ふしぎな道具とゆかいなお話。日本中を笑いでつつむ、人気者ドラえもん。

 

【プレゼントしたい理由】

大学に入るとこれまで生きてきた世界から考えられないくらい広い世界へと飛び立ってしまいます。 携帯やパソコンで遊び、友人と飲みに行ったり遊んだりで、 小さな頃に思いを馳せた夢や希望など忘れ去ってしまいます。 それでも悩んだり困ったり、人には相談できないこともでてきます。 そんな時に、小さな頃に親しんだもので、今風のものではないものを読んで、 今の自分が悩んでいるのはそんなちっぽけな悩みなんだと、 読んで気付けるようになってほしいから、この壮大な夢と希望にあふれた本を送ってあげたいです。

 

 

19.フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」

 

世界最高の小説は何か。候補の筆頭につねに上げられるのが、こ の作品だ。だが、日本では同時に、翻訳が難解とも言われてきた。ドストエフス キー研究者・亀山郁夫は、この訳業を自分の課題として引き受けた。作者の壮絶 な「二枚舌」を摘出する新訳は、流れ、勢いを損なわない。人物たちが[立って いる]。主人公アリョーシャが、初めてリアルな人間として描かれ、物語を導い ていく。

 

【プレゼントしたい理由】

「東大教師が新入生にすすめる本」の中で1位にランクされたこともある世界文学屈指の名作です。私が初めてこの本を読んだのは30歳を過ぎてからですが、読み終えてすぐに思ったことが「10代のうちに一度読んでおけばよかった」ということです。この本には人生の中で直面する様々な困難や疑問の解答があります。今振り返ってみると、私も20代の頃、多くの失敗を経験しましたが、もし10代の時にカラマーゾフを読んでいれば、そのいくつかは回避できたような気がします。かなり長い小説ですが、ぜひ若い頃に読み切って、その後の人生に備えてもらいたいと思います。

 

 

20.石川達三「青春の蹉跌」

 

生きることは闘いだ、他人はみな敵だ――貧しさゆえに充たされぬ野望をもって社会に挑戦し、挫折していく青年の悲劇を描く長編。

 

【プレゼントしたい理由】

学歴だけではダメだと言うことをあえて教えてやりたいから。司法試験に合格したエリートと呼ばれる男子学生の転落を描いた小説なのだが、主人公の彼には冷たいところや打算的なところがあったし、逆に若さや経験不足からくる甘さから付け込まれてしまったところもあったと思う。大学に合格したからには、学力や勤勉さは十分にあったのだと思う。だからこそ、これからはそれだけじゃないんだぞ、本当の意味で世間に太刀打ちできる賢さや優しさがないと足を掬われてしまうぞ、と教えてあげたいから。