ヨーロッパの旅行に行こうと高校時代に仕方なく連んでいたブサイクな友人に言い出してしまい引けない。
あまり治安がよろしくないというスペインに行くか、治安が比較的マシなオーストリアに行くかというのかというので迷ったりしている。
スペインはアニメ聖地を見るのとピカソを諸々見たいという気持ちがある。
クリムトに関係する映画でも視聴しようということで、アマゾンビデオで500円を払い『黄金のアデーレ 名画の帰還』という映画を見た。
内容は、オーストリアのユダヤ系金持ち一族であったアメリカ在住の婆さんが伯母の肖像画であるクリムトの絵「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I」をオーストリア政府から裁判で取り返すという実話に基づいた話だ。
どうして、オーストリア政府が所蔵していたかといえばナチスに取られてそのままオーストリア政府の所蔵になったからである。
この時点でわかりやすい。
まぁ、クリムトの絵を取り返す目的を婆さんは劇中で「カネのためではない」と何度も何度も言うが実際にはカネのためだろう。
なんだかんだ個人的に印象的だったのは、婆さんが若い頃のオーストリアでの優雅な暮らしである。
こりゃ、一部のユダヤ人が金持ちで嫌う人間が出てくるのも良く分かる。
クリムトに絵を描かせたり、ストラディバリウスのチェロやらを持っておりデカイ家に住んでいるのだ。
斜めな感じに見てしまう。
結局、クリムトの絵を見に行くためだけにウィーンに行くのはやめた。
ヨーロッパに行って、いろいろ見るよりもひどいニキビ跡や汚い容姿をマシにするための整形代に充てたほうがいいという考えが強まるばかりだ。