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 自社の金属製の収納棚とよく似た商品を販売し、営業上の利益を侵害したとして、生活雑貨ブランド「無印良品」を展開する「良品計画」(東京都)が、ホームセンター大手の「カインズ」(埼玉県)を相手に、商品の販売差し止めなどを求めて東京地裁に提訴した。20日に第1回口頭弁論があり、カインズ側は請求棄却を求めた。

 訴状によると良品計画は1997年から、棚の四隅を細い2本の金属製のポールで支える「ユニットシェルフ」を販売。2本のポールは独自の特徴で、ニューヨーク近代美術館で展示されるなど国内外で高い評価を受けていると主張している。

 一方、カインズもほぼ同じサイズの2本ポールの金属製の収納棚「ジョイントシステムシェルフ56」を販売。ブログなどで「無印良品の商品に似ていて安い」などと評価されており、良品計画は混同されるおそれがあるとして、不正競争防止法に基づき提訴したという。

 訴訟について両社の広報担当者は「コメントは差し控えます」としている。