私はキラキラ女子が好きだ。本人は自覚していなくても、キラキラしている女の子が大好きなのだ。
(サイバーエージェント、躍進支える「キラキラ女子」 :日本経済新聞に載っていたキラキラ女子 )
私の地元にはギャルしかいなかったから、京都(当社比では大都会)の大学に入って初めて「モテ系のキラキラ女子」を見たとき、
「ああ世界ってこんなに広かったんだなぁ」
と感動したものだ。
だって地元には、スクールカースト最上位のヤンキー女子か、スクールカースト最底辺のオタク系女子しかいなかったから。あとはマイノリティのバンギャ&不思議系な。
(http://finalrich.com/sos/sos-rank-caste-systems.html)
そのスクールカーストのどこにも属さない、というかもしかしたら最上位のバラモンよりも上かもしれない存在がキラキラ女子だった。
なぜならキラキラ女子は、スクールカースト最上位のヤンキー同士の内ゲバさえ
「へ~、そんな世界があるんだあ、面白いね♡」
と興味津々で聞いてくれるからだ。
ヤンキーのグループに日々怯えながら思春期を過ごした自分は、都会のキラキラ女子たちが、私の恐怖の対象を「面白~い」と笑って見下してくれるのが嬉しかった。
ヤンキー基準のスクールカーストを相対化さえしてくれるのが、優しいキラキラ女子たちだったのだ。
キラキラ女子といて喜ぶ私は、完全に「虎の威を借るキツネ」だったと思う。
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しかし学生生活に慣れるにつれ、私は徐々にキラキラ女子と距離を置くようになった。
彼女たちも結局は、「男目線のモテカースト」の中で上へ行こうと必死にあがく、浅ましい存在だと分かったからだ。
「サルトルとボーボワールのような、学問的にも私的にも、互いを尊重し合って惹かれあう関係が理想なんですよね~」
とかほざいていた私は、キラキラ女子のすなる都会のパーティーやら合コンやらが、田舎の盆踊りで繰り広げられる、若者宿の乱交にしか見えなくなった。
なーんだ、結局異性とセックスしたいだけやん。欲にまみれたメギツネが!
と、そこまでは思っていなかったけれど、「自分とは違う生物」くらいには思っていたし、正直言って見下していた。
私の宿敵、ヤンキーを見下してくれて嬉しかったのは事実だが、もう彼女たちには頼れない。やっぱりここにも、私の居場所はなかったのだ。
ずいぶんと身勝手だが、私はキラキラ女子という「他者」がいたからこそ、モテに縛られず我が道を行く「自己」を確立できたのかもしれない。自己を確立するには他者が必要だ。
私は彼女たちと触れ合うことで、何度も内省を繰り返した。
私は何がほしいのか、どうなりたいのか、どうなりたくないのか……諸々、考えてもしょうもないことをぐるぐると考えていた。
そうしてやっと気がついたのだ。
ときどき「あなたは女としてチヤホヤされたいんでしょう。それってあなたが批判してきたキラキラ女子と変わりませんよね」みたいなことをドヤ顔でのたまう人がいるが、
「女としてチヤホヤされたい」なんて、私の中では無意識に刷り込まれた大前提である。
悪いかよ?エッ!?てなもんだ。
私は色んな所で書き散らしているように、チヤホヤされたい=皆に好かれたいと思いながら生きている。
その思いの表出方法が、キラキラ女子と私では少し違うだけだということに、数年前気づいた。
そう、似ているからこそ、彼女たちのことを批判したくなるのだ。私にとってキラキラ女子批判は、すなわち自己批判であった。
物書きをしていてよかったなぁと思う瞬間のひとつが、そういうキラキラ女子と沢山ふれあう機会があることだ。
私は決して彼女たちを憎んでなんかいなかった。
むしろ、彼女たちと自分には共通点がいっぱいあるからこそ、妙に惹かれてしまうんだってことに気がついた。
それは社会人になって少し冷静さを身に着けた自分が、キラキラ女子の「キラキラして見える部分」と、そうでない部分に、きちんと向き合えるようになったからだと思う。
以上、寝る前恒例(じゃない)の北条かやポエムでした。読んでくださってありがとうございます。
おやすみなさい!
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・文章で何かを伝えたい。そんなマグマのようなものがあった。
・21世紀の女子解放論 もっともっと、気持ちいい毎日を 第3回 北条かや
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