毎度のことながら、独特の乙女ゲームを出しているＴＡＫＵＹＯさんの作品です。
実にＴＡＫＵＹＯさんらしい内容で、思い切りギャグ寄りの恋愛アドベンチャーとなっています。
主人公の性格からして独特です。超鈍感で男らしいです。着替えを見られて悲鳴を上げるタイプではありません。
ストーリーとシステム
ザックリいうと、汚れた土地を浄化していくストーリーです。
祠を壊したせいで主人公たちは時々カエルさんになりますが、可愛いカエルさんなので爬虫類が苦手な方でも大丈夫。
ゲーム期間は6月8日～7月1日くらいの約1ヵ月（公式サイトより）
1日3回行動コマンドを選択して、会話でキャラとの好感度を上げたり、ミニゲームで土地の浄化をしたりします。
一定期間進むと好感度に応じて個別ルートに進みます。共通パートとキャラ別ルートで構成されています。
全体的にギャグ要素満載ですが、安心してください。
キャラクターはちゃんと主人公と恋愛してくれます。
普通の乙女ゲームなら「主人公が恋愛しています」と書きたいところですが、カエル畑の主人公はかなり個性が強いため、攻略対象キャラが頑張らないと恋愛に持っていけません。みんな、主人公を攻略するために頑張っている感じです。
プレイ動作は快適です。スキップ機能や攻略情報も充実していますが、フルコンプを目指すには攻略サイトがないとちょっと大変かも。
主人公について
かなり個性の強いクセ者です。好き嫌いが分かれてしまうタイプ。
公式サイトでも堂々と1人のキャラクターとして紹介されているように、性格は固定されています。
無個性型の主人公に感情移入してプレイするのが好きな人には敬遠されるキャラクターです。
乙女ゲームの主人公というより、独立したキャラクターになっています。
ずれた感性の持ち主らしく、イケメンに迫られてもあまり赤面しません。
「え、ここで照れるの！？」という部分で赤面します。
口調も武士っぽく、性格も男前。後ろ向きになることはまずありません。
この独特の主人公が受け入れられる人で、かつギャグテイストに抵抗のない人は存分に楽しめる作品だと思います。
スチル
アニメ塗りで可愛い印象。作画崩壊もちらほらありますが、慣れてしまえばどうってことありません。
ギャグ満載の内容に負けず劣らず、笑えるスチルが多いのも特徴です。
糖度は意外と高いので、見ていてにやけてしまうスチルもそこそこあります。
主人公に感情移入するタイプのプレイヤーにはあまりオススメできませんが、ネタが大好物なプレイヤーには良作と評価されています。
笑いが80％、シリアスが20％くらいの配分でしょうか。
大事なポイントが押さえてあり、おまけも充実しているので完成度は高い作品となっています。